アジア化粧品市場を捉えたアジア進出支援プログラム

化粧品OEMメーカーの中国化粧品市場への進出状況とは

1.中国市場への進出

日本製化粧品(MADE IN JAPAN)→中国市場へ輸出(薬事申請・関税)

日本で製造した化粧品(MADE IN JAPAN)を中国市場へ輸出する場合、中国での薬事申請や関税の問題があり、進出が難しい→既に中国市場に進出している日本のOEMメーカー(日系OEMメーカー)に製造を委託し、「日本品質の化粧品」として中国市場に投入するという形での中国進出も考えられる。

※中国市場への進出方法としては、中国で幅広い販路を持っている中国の薬房、健康食品メーカー・OTC医薬品メーカーと提携し、それぞれの強みを生かした化粧品事業を展開することも考えられる。

2.中国進出している日本の化粧品製造受託会社例

以下のように、日本の化粧品OEM・ODMメーカーも中国市場に進出しており、現地でOEM・ODMビジネスを展開している。

A.工場稼働中の企業

企業名/中国進出年/拠点1/拠点2/現地法人名

ミロット/1994年/江蘇省蘇州/-/蘇州百美化粧品有限公司(中国)
日本コルマー/1997年/江蘇省蘇州/-/科瑪化粧品(蘇州)有限公司
東色ピグメント/1999年上海北京/北京東彩日用化学品有限公司/上海東色日化有限公司
トキワ/2003年/江蘇省/昆山市/-/昆山永青化妝品有限公司
アサヌマコーポレーション/2007年/上海/-/上海麻沼化妝品有限公司
ピカソ美化学/2007年/上海/-/美創化粧品研究開発(上海)有限公司

B.工場設立検討・準備中の企業

企業名/中国進出年/拠点1/拠点2/現地法人名

トレミー/2011年/上海/-
日本ゼトック/2010年上海/-
コスモビューティー/2004年/上海/-/島屋通商国際貿易(上海)有限公司

3.各企業の中国への進出状況

ミロットは合弁会社を設立して進出。(メナードや旧ヤオハン・グループ、中国側企業など6社による合弁)当時の出資比率は日本側80%、中国側20%。現在は日本独資となっている。

トキワはM&Aにより進出。

トレミーは2011年上海に貿易事務所開設。

日本ゼトックは2010年上海に駐在員事務所開設。

コスモビューティー、工場設立準備中(2004年に島屋通商国際貿易(上海)有限公司を設立し、貿易業務を行っている)

(参考)進出エリア

全メーカーが上海か江蘇省に拠点を持っている。
「東色ピグメント」は進出当初から上海に加え、北京にも拠点を構えている。
「上海」「江蘇省」「北京」(※駐在員事務所含む)いずれも沿岸部(中国東部)に位置する。

トキワの工場がある昆川市は、江蘇省最南部にあり、上海市西北西約55km、蘇州市東35kmに位置する。

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