第4回 韓国ブランドショップの化粧品ビジネス

 2010年、韓国化粧品の市場規模は7兆9000億ウォン(消費者価格基準)と8兆ウォン台突破も目前に迫っている。

 化粧品市場は2005年に底を打って以降、上向きに転じ、以来、毎年成長し続けている。特に2010年は「ARITAUM(アリタウム)」と「BEAUTIPLEX(ビューティプレックス)」をはじめとするマルチブランドショップが前年比20.1%増と急成長し、市場をけん引した。

表13.jpg参考統計資料:韓国週刊コスメティック社「美容年鑑」

 また、「THE FACE SHOP(ザ・フェイスショップ)」等の単独ブランドショップ市場では新規ブランドの継続的な市場参入と各社が行なった攻めのマーケティング戦略により、9000億ウォン台規模にまで拡大した。

 化粧品流通チャネルとしてのブランドショップ

 90年代半ば、インターネット通販やテレビショッピングの市場参入により化粧品専門店が売上げを落としていた頃、ブランドショップが新たなチャネルとして登場した。

 2002年、インターネット販売を行っていた「Able C&C」が"価格破壊"戦略のもとに、国内初のブランドショップとなる「MISSHA(ミシャ)」をソウル・明洞にオープン。さらに2003年には、ザ・フェイスショップをはじめ「SKINFOOD(スキンフード)」「ETUDE HOUSE(エチュードハウス)」といったブランドショップが次々に誕生した。

 現在、アリタウムやビューティプレックス等のマルチブランドショップを含めると、その数は20社以上で店舗数は550カ所に上る。

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吉田武史

吉田法務事務所代表、日本薬事法務学会理事長

東京理科大学薬学部在学中に行政書士国家試験に合格し、吉田法務事務所を開業。卒業後は薬剤師とのダブルライセンスで薬事許認可業務の代行申請、コンサルタント業をスタート。薬事専門の法務家として、国内外で活動中。今年8月には日本で初の薬事法専門の学会である「一般財団法人日本薬事法務学会」を設立。

http://www.yakuji.net/

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