第37回 中国エステティック市場の動向②

 今回は、中国エステティック(美体)市場の第2回目として、上海におけるエステティック(美体)市場の最新トレンド、日系企業の参入動向についてご紹介します。

 拡大する中国のエステティック市場の需要を取り込むため、日系企業の参入も始まっています。

 シェイプアップハウスは、2010年11月に、最高級ブランド『Beauty Spa Miss Paris & Dandy House』を、中国の上海にオープンし、中国市場への参入を果たしています。さらに2012年8月には、上海2店舗目となる「ダンディハウス ヒマラヤセンター店」を、ランドマークセンターへ出店しました。同センターは、世界最高峰の七つ星ホテルと呼ばれるドバイの「ジュメイラ上海ヒマラヤホテル」をはじめ、高級ブランドショップ、アミューズメント施設などからなる上海最大級の複合ショッピングビルです。同店は、世界への発信力も併せ持つ店舗として、重要な位置付けと捉えています。

 ジンコーポレーションは、上海で3店舗を展開しています。当初、ネイルと脱毛を組み合わせた展開で進出しましたが、稼働効率の問題が生じて、現在は脱毛一本に絞った展開としています。効率面と、スタッフの教育部分に問題があり、レベルを維持するのが難しいことが課題となっています。また、上海は、脱毛という文化自体が根付いていないため、苦戦を強いられている状態です。中国の女性は、脱毛の必要性をあまり感じていないため、事業の拡大が容易ではないようです。

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浅井潤司

(株)矢野経済研究所主席研究員

2000年に矢野経済研究所に入社後、主にビューティー・リラクゼーション業界の市場調査、分析業務を担当。また、調査・分析業務だけでなく、中国市場進出支援、販路開拓支援、新規事業支援、地域振興・産業振興支援などのコンサルティング業務も手がけている。

http://www.yano.co.jp/china/

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