【週刊粧業2014年4月14日号4面にて掲載】
タイはアジアの中でも美意識の高い女性が多い国です。首都バンコクには至る所に美容室があり、しかも早朝から夜遅くまで営業しており、美容室でヘアセットをしてからお出かけをする女性も多いです。
熱帯に位置するタイは、年間を通じて湿度が高く紫外線が強いため、スキンケアは保湿よりも美白が重視されています。ラインナップに化粧水がないものもあり、乳液やクリームだけで簡単にすませる人も少なくありません。一方、美白ケアについては熱心で様々な種類のUVクリームが売られていますし、SPF表示のある化粧水や乳液などもあります。
タイの女性が美白にこだわるのは、肌の白さは「豊かさ」や「清潔感」を感じさせるから、そして色白の方が男性にもてるから、というのが主な理由です。前回のコラムでインドネシアでは「白い肌=美人」という認識があることをご紹介しましたが、美白美人はアジアの共通認識のようです。
沖野真紀
中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役
定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。
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