第52回 「『歳を重ねる』ことに前向きな女性たち」

【週刊粧業2014年8月25日号18面にて掲載】

 先日、伝説のJJモデルで現在もHERSで活躍する玉井亮子さんとライブレストランに出かけた際のことです。雰囲気のいい暗めの店内、ご招待席に案内されると、「お飲物は?」と、メニューリストを渡されました。

 が、二人とも、しばらく沈黙。すると、亮子さんが、「老眼鏡出していい?」とニッコリ笑いながらメガネをとりだしました。「やっぱり、大人はこうでなくっちゃ!」、私も買わなければ、と思っていた矢先で大笑い。

 実は、このところ気になっていたのが、リーディンググラスという呼び方。「老い」について、「気を使ってくれている感」から命名されたものだと思いますが、さらっと、「老眼鏡」と言ってのける亮子さんがカッコよく「無いと見えないよね」と現実をうけとめながらも「老眼鏡」さえオシャレに着こなしているのは、さすがです。

 9月には、大手ヘアカラーメーカーが全国10の拠点で主催する、「40代女性のNEWカラービジネス」というイベントでのゲスト講師の仕事が決まっていて、そこでは「グレイヘアのアラフォー女性の本当のニーズは何かを分析して、紹介して欲しい」というリクエストで、エイジングにまつわる40代女性の本音を伝えてくださいとのオファーがきています。

 その世代といえば、私たちがJJでムーブメントをつくった「茶髪」をきっかけに、長年カラーリングを楽しんできた人たち。ファッションがカジュアルに向かう中、カッコよくジーンズをはきこなしたいと願う読者たちを取材してみると、外国雑誌や、外国人スーパーモデルのスナップを見て、ジーンズに黒髪では重たく見えることに気がつき、髪にハイライトを入れたり、明るいブラウンに染めることで、外国人の髪のように軽やかに見せることを、オシャレなファッションスタイルとして、取り入れてきたカラーリングのリーダーたちなのです。

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中村浩子

(株)ヴィーナスプロジェクト代表取締役社長

「JJ」「VERY」等ファッション誌の編集・企画を手がけ、黒田知永子や三浦りさ子等、その時代を代表するタレントをプロデュースし、トレンドを生み出してきた。 現在まで読者モデルを1万人以上発掘しており、現在は女性消費者を取材し続けてきたノウハウを活かし、ファッション・アクセサリー・ビューティに関わる商品開発やイベントを企画、ブランドプロデュース、コンサルティングまで幅広く行っている。

http://www.venus-project.jp/pro/02.html

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