第1回 ○○部門・売上No.1

【週刊粧業2015年10月12日号5面にて掲載】

 これから毎月1回、『化粧品トレンドを読み解くキーワード』と題しまして、今後の商品開発や販売戦略の参考にしていただけるようなキーワードをご紹介できればと思います。

 第1回は、新聞やテレビ等で毎日のように見聞きするあのフレーズ、『○○部門・売上№1』です。

 『○○』に入る商品カテゴリー(市場)は少し探しただけでも、『美白美容液』(資生堂)、『ニキビケア』(ガシー・レンカー)、『美容液ファンデーション』(JIMOS)、『オールインワン』(ドクターシーラボ)など、たくさん見つけることができます。

 そもそも、なぜ『№1』を謳うことが重要なのでしょうか?

 それは、消費者に「よく売れている」「みんなが使っている」(だから良い商品のはずだ)と印象付けることができるからです。

 例えば、大手通販化粧品メーカーが同一広告でテストしたケースでは、『№1』表記を入れるとレスポンスが最大で5割近く増えました。これだけの効果が得られるのであれば、多くの企業が何かしらの商品カテゴリーで『№1』を謳いたいと考えるのも当然のことでしょう。

 弊社も調査会社としてこの種の相談・支援をさせていただく機会が年々増えてきました。その際に一番多く聞く悩みが「どのような商品カテゴリーにしたらよいのか」というものですが、本稿では『№1』を追求するあまり意外と見落とされがちな2つの点について述べたいと思います。

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松本 竜馬

TPCマーケティングリサーチ(株)マーケティングマネージャー

大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。社会学(ジェンダー/セクシュアリティ論)を専攻した後、マーケティング調査や化粧品・美容業界に興味を持ち、2007年に総合企画センター大阪に入社。以来、一貫して化粧品・美容領域に特化した市場調査や消費者調査を多数手掛けているほか、化粧品企業や広告代理店などからのマーケティング相談への支援も行っている。

http://www.tpc-osaka.com/

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