安心安全ばかりを追求するあまり、末端の声として「反面で、効果実感に乏しい」といった印象が拭えなかったオーガニック化粧品が、ここへきてコスメフリークの評価が高くなってきた。
化粧品・健康食品原料・素材商社の岩瀬コスファでは、近年引き合いが増えている自然由来原料において、「桃セラミド水」「Zemea Select プロパンジオール」(Zemeaはデュポン・テート・アンド・ライル・バイオプロダクツ社の登録商標)「コスメソームCM―1」「植物由来EGF―Uni」の4種を勧めている。
クローダジャパンは、愛用者基盤が拡大している「ナチュラル」または「オーガニック」を標榜する製品を擁するメーカーに向け、無色透明でほぼ無臭の高純度なトリグリセライド製品群「CROPURE」シリーズの提案を強化している。
日本緑茶センターでは1969年の創立以来、世界中から集めたハーブとお茶の販売を手がけてきた。
日光ケミカルズは、グループ7社の総合力を活かし、化粧品や食品、医薬品向けに原料の開発・製造・提供から製剤開発、安全性・有用性評価までトータルでサポートしている。
化粧品・医薬部外品・健康食品分野で機能性原料の研究開発を行っている一丸ファルコスはこのほど、市場が拡大傾向にあるオーガニック・ナチュラル化粧品に関する独自のマーケティング調査を行い、世代別・チャネル別の市場状況や人気のブランド、自然派志向の高いカテゴリーなどを明らかにした。
三省製薬は、植物や海洋生物などユニークな天然由来原料を豊富に揃え、化粧品原料開発を強化している。
セティは、フランスの植物由来有効成分市場でトップシェアを誇る「シラブ社」の日本総代理店を務める。
欧米をはじめとした世界各国の海外原料を中心に、化粧品の製剤開発をサポートするGSIクレオスの香粧品部では、天然資源を利用した100%天然由来のペンチレングリコール「グリーンペンタンジオール」(フランス・ミナソルブ社)と、食品をベースとするシリコーンフリー処方のO/W乳化剤シリーズ「シンビオプロット」(ドイツ・ドクターストレートマンズ社)の提案に注力している。
島貿易ではナチュラル原料として以下、2種類の原料の提案に注力している。一つは、仏CIT社のフィンランド由来のNordic Beautyシリーズを展開している。
ダーボン・オーガニック・ジャパンでは食用油脂グレードで、オーガニック認証を受けたパーム油とパーム核油を原料とする石けん素地を販売している。
東洋紡は、小麦胚芽にポリアミンが高濃度で含まれていることを見出し、植物由来のポリアミンを高濃度で含有するスキンケア原料として開発した小麦胚芽抽出物「ファイトポリアミン」を2009年から提供している。
貿易事業を軸に、原料の輸入販売から受託研究・製造など幅広く事業を展開している東洋サイエンスは、化粧品、医薬品、健康食品分野の植物由来原料を研究開発・製造する欧州を中心とした海外企業と代理店契約を結び、日本に紹介している。
今特集では「ナチュラル&オーガニック」をテーマに、自然派・オーガニック化粧品の原料メーカー・商社12社(岩瀬コスファ、クローダジャパン、日本緑茶センター、日光ケミカルズ、一丸ファルコス、三省製薬、セティ、GSIクレオス、島貿易、ダーボン・オーガニック・ジャパン、東洋紡、東洋サイエンス)が提案する注目の素材を紹介する。
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