ブックタイトル化粧品・トイレタリーの専門誌C&T|2014.10(季刊No.161号)

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概要

化粧品・トイレタリーの専門誌C&T|2014.10(季刊No.161号)

Literacyだけ詳しく思い出してみる必要がある。振り返る際には、自分自身にこんな質問をする。「子供の頃、得意だったことは何かな?」。仮に小学生の頃は、図画工作は5段階評価でほとんど『5』で、たまに『4』とか付いたときは傷ついたものである。一度だけ、県やら全国やらの賞ももらい、美術館に出品されるなど──と。人によっては様々なジャンルを幅広く網羅するだろう。教科ではなく「友達がやたらと多かった」とか「異性にもてた」とか「容姿端麗だった」とかかもしれない。二つ目は『短所を言い換える』ということ。物事にはすべて表と裏があるということはよく言われている。人の長所・短所も表裏一体でオセロのように。そしてまた、人は、自分の長所よりも短所を探し出すほうが簡単である。そこで一工夫が必要なわけだが、それが『短所を言い換える』である。例えば自分の短所が、「わがまま」「独断専行」「引きこもり」「神経質」「夢見がち」であれば、これをひっくり返す。「わがまま→意志が強い」「独断専行→やるべきことが明確」「引きこもり→繊細」「神経質→細かいところまで行き届く」「夢見がち→ビジョナリー」と言い換える。長所も短所もけっきょく同じことである。要は、自分の『短所』を活かせる仕事を探すか、場面によって使い分けるとか、できないこと(正確には興味のないこと)は他人にお願いして、才能を発揮するしかない。自分の長所短所を明確にしておく必要がある。次に「努力なんて当然」って多くの方が思うので植物の話を紹介する。そもそも植物という生き物はその場を動くことができないし、声を発することもできない。植物は種子が落下して発芽した所が一生の地である。たとえ、そこが成長するのに困難な場所でも、その環境に順応して生きていかなればならないのだ。彼らたちには泣き言や愚痴を言っている暇はなく、ただ生きるためだけに生きてゆく前向きな思考があるだけである。そして、その場所で生きてゆくことの集大成として、花を咲かせ実を結ぶのだ。なんと健気で勇敢で真摯な生き方だろう。私たちも、人知れずただ一心に咲く植物に『努力する』心を感じてみてはいかがだろうか。人間にとって、何より重要なのは中身なのだと昔から言われている。古い都々逸に『梅は匂いよ木立ちはいらぬ人は心よ姿はいらぬ』というものがある。梅にとって重要なのは枝ぶりではなく、匂いだと。そして、人間にとって重要なのは心であり、見た目ではないのだと。枝ぶりや外見などは、「いらない」と言える程度のものだと、この都々逸は歌っている。広辞苑で「なかみ」を引くと、「中身・中味」と二つの漢字が出ている。もしかして「なかみ」とは自分自身の「身の味」、つまり才能や努力によるものかもしれない。おわりに第27回サラリーマン川柳の7位は、『やられたらやり返せるのはドラマだけ(第一生命保険㈱)』だった。残念ながら、ブラックな職場やグレーな企業の中で、まわりの他人を変えることができない。しかし、『自分』と『未来』はもしかしたら変えることができるかもしれない。NHKの連続ドラマ『花子とアン』の主人公が、辞書を引きに図書室に走るというシーンがあった。そのときに調べる単語が『palpitation』、意味は『ときめき』である。人は、身体だけでなく心にも栄養が必要だと。それが、『パルピテーション・ときめき』ではないだろうか。職場で輝きを生む名人は、『パルピテーション』を感じる名人なのだろう。今日一日、そんなパルピテーションを忘れずに。参考文献1)高橋俊介、ホワイト企業、PHP新書(2013)2)http://www.president.co.jp/pre/backnumber/2010/20100503/14678/14687/(2014年6月24日アクセス)3)日経ネットPlus2009年2月16日号4)http://www.benkyo-net.jp/why/016.html(2014年6月24日アクセス)C&T2014-109