ブックタイトル化粧品・トイレタリーの専門誌C&T|2014.10(季刊No.161号)

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概要

化粧品・トイレタリーの専門誌C&T|2014.10(季刊No.161号)

特集香り文化を育み、豊かなライフスタイルを提案~香水のリーディングカンパニーとして啓蒙活動推進~ブルーベル・ジャパンブルーベル・ジャパンでは消費増税の影響を受けながらも、業績は堅調に推移している。最近は男性ユーザーが着実に増え、男女を問わず香りへの関心は高まる傾向にある。生活を彩る上質な香りとしてメゾンフレグランスを求める姿も目立ってきた。フレグランス市場でトップシェアを持ち、業界をリードする立場にある同社では今年も香水の日に向けて香りの啓蒙活動を推進していく構えをみせている。柳沢奈保香水・化粧品事業部ジェネラル・マネージャーにフレグランスビジネスの状況と今後の戦略についてたずねた。増税前の駆け込み需要で嬉しい誤算男性ユーザーのポテンシャルに期待消費増税直前の3月は前年比30%増を達成し、全体的に予想を超える手応えがあった。この結果について柳沢氏は「化粧品市場における香水の位置づけを考えると駆け込み需要は15~20%増を見込んでいたので嬉しい誤算だった。4~5月は10%近く落ち込んだものの、6月はイーブン、7~8月はプラスで推移している」と、上期の業績を語る。今期もメゾン系とメンズフレグランスの動きが引き続き好調で、「ブルガリ」「グッチ」「ドルチェ&ガッバーナ」などのビッグブランドも堅調である。メンズフレグランスは阪急MEN'S TOKYOと阪急メンズ館で着実に売上げとシェアを伸ばしている。昨年、同社のフレグランスアンバサダーを務めた片岡愛之助氏がMEN'S TOKYOで香水の日にちなんだトークショーを開催してから、さらに売上げが伸びたという。「男性のお客様は香水の楽しさを知ると多くの方が興味を持つようになる。店頭でカウンセリングを受けるという最初のハードルはあるが、SNSなどで情報収集をされる方も多く、いったんハードルを超えると顧客になる率が高い。当社のメンズフレグランスの売上げは全体の30%弱であり、毎年順調に伸びている。将来的には全体の売上規模を拡大しつつ、メンズのシェアを30%まで伸ばしていきたいと考えている」今春は大型新製品を多数導入した。その中でも健闘ぶりが目立ったのが、エレガントな装いの「ドルチェ&ガッバーナドルチェオードパルファム」、苦みをほどよく効かせた「ブルガリアクアマーラ」、シチリアンオレンジをフューチャーした「ブルガリオムニアガーネット」などが挙げられる。メゾンフレグランスは4ブランドとも好調で売れ筋商品が着実に売れており、多くのリピーターがついている。「メゾンフレグランスは身近に置いておくだけで気持ちが高まるもの。安価なものではないが、ライフスタイルを豊かにしてくれるアイテムであり、香水文化の発展のためにも積極的に提案していきたい。今期後半はボディケアやホーム製品が充実するので、メゾンの香りを総合的に楽しんでほしい」メゾンフレグランスは百貨店をメインチャネルとし、およそ30店舗で販売している。取扱いを望む百貨店は多く、今後も、ブランドの世界観をきちんと柳沢氏(右)、花總氏(左)(中央はセルジュ・グレベール社長)22C&T2014-10