ブックタイトル化粧品・トイレタリーの専門誌C&T|2014.10(季刊No.161号)

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概要

化粧品・トイレタリーの専門誌C&T|2014.10(季刊No.161号)

新たな市場創造でフレグランスを活性化~OEMからライセンス、自社ブランドまで多角展開~セントネーションズセントネーションズではオリジナルブランド、ライセンス契約ブランド、OEM、オリジナルおよびライセンスブランドのECサイト運営という4つの事業を手掛け、新たな市場を創造するイノベーション活動に力を注いできた。2010年1月の設立から3期目になるが、今期(2014年12月期)は前年比50%増を見込む。OEM事業は練り香水、ディフューザー、キャンドル、ボディクリームなどの香りを訴求した関連商材にも対応する。すでに製作ブランドは30を超え、毎年10ブランドほどの香水を手掛けてきた。「クライアントに満足のいくものを提供すべく、お客様の望むクオリティ(デザイン、香りの奥行きなど)および取引き規模(多品種・少ロット)を尊重し、それに応えることに努めてきた。最少ロットは上代や品種などによって変わるが、場合によっては1000本以下でも対応することがある。OEMは平均すると500万円程度でスタートする案件が多い」(石坂将代表)香水づくりのネットワーク構築を進め、調香はフランスの香料会社が、充填は国内の協力工業が担う。「この業界でイノベーションを起こして新たな市場を開拓する」という企業理念に共感し、協力してくれる取引先は多いという。クライアントはファッション雑貨としてフレグランスに注目しているファッション、アパレル、ジュエリー、ライフスタイル業界「レイヤードフレグランス」など。ロットC&T2014-10数など異業種との商慣習の違いを知恵と工夫で乗り越えてきた。日本には数多くのアパレルやファッション系ブランドがあり、多くの潜在需要が見込めるという。昨年8月に発表したオリジナルブランド「レイヤードフレグランス」は香りの奥深さ石坂将氏を訴求したシリーズで、香りの重ねづけによるスタイリングを提案する。バラエティショップなど30店舗ほどで発売されており、今秋にディフューザー(全8種)を導入する。ライセンスブランドも倖田來未、藤井リナなどに続き、新ブランドが加わる予定だ。今冬は既存ブランドより限定品を発売する。香水の日には直営ECサイトの顧客に向け、ブランドで契約したアイコンを打ち出し、販促を行う。今期で3カ年計画が終了する。次の3カ年ではメーカーとしての生産能力を高め、世界で戦えるネットワークを構築して海外進出を目指す。「当社はフレグランスビジネスをやるためにつくられた初のベンチャー企業であり、最初からフレグランスをやるために立ち上げた会社である。この業界は新しいアイデアを注いできっかけをつくればまだまだ発展する可能性があると感じている。当社は既存のマーケットに加え、新たな市場を掘り起こしているからだ。当社の取り組みがきっかけになってフレグランス市場が脚光を浴び、より活性化すれば、そこに夢と情熱を持った若者が集まってくる。そのような気運の中から次世代を担う人材が出てくるかもしれないし、それに貢献していけることに当社としてのやりがいを感じている」(石坂氏)27