セレス、純金イオン水の製造特許取得でODM展開に拡がり

カンタンに言うと

セレス、純金イオン水の製造特許取得でODM展開に拡がり

 化粧品の受託製造とともに企画提案型製造 (ODM) の展開も積極的に行っているセレス (本社=大阪市、 村井淳社長) は2010年11月25日、 「純金イオン水の製造方法について」 (正式名称 「金イオン含有水溶液の製造方法」) の特許 (第43991565号) を取得した。

 同社元会長の故・村井善雄氏が、 金の水溶液を飲用することで健康促進につながることを突き止め、 健康飲料としての開発に着手。 研究・開発を進めた結果、 高濃度 (1000PPMレベル) となる金イオン水の原液での製造を実現し、 より高い吸収効果を引き出すことに成功した。

 この独自開発は、 純金をイオンの形で水に溶解しているため、 金の歩留まりが高く、 2007年3~6月にかけて、 外部の試験機関で広範な動物実験を行ったところ、 飲料および化粧品の両分野での高い安全性が認められ、 04年に製造特許を出願していた。

 出願から足かけ7年、 念願の特許を取得した 「純金イオン水」 は、 コロイド状の粒子に比べて浸透力や抗酸化力に優れていることが特徴である。 また、 古くから伝承されている金には、シミやシワ、くすみ、たるみ、毛穴の改善などの美容効果や養毛作用が報告されている。

 抗酸化作用においては、 05年11月~07年1月にかけて外部の試験機関Nikoderm Research社に依頼して、 肌老化へとつながる活性酸素として代表的な 「スーパーオキサイドアニオン」 の消去 (除去) 作用についてビタミンC (L―アスコルビン酸) と比較試験を行った。

 コロイド状ではその消去作用は、ビタミンCの「2分の1以下」が一般的とされているが、「純金イオン水」はビタミンC (ID50:16.14ppm)と比べて、約25倍となるID50:0.65ppmの活性酸素消去(除去)能力をもつことが確認されている。

 同社は、金イオンとの反応が出ないように配慮した配合・処方を開発し、 ラメラやナノエマルションなどの同社独自の乳化技術を加えて、 洗浄系を除くスキンケアへの配合を提案している。 既に純金イオン水を配合した商品のOEM商談も進行しているようだ。

 アンチエイジング化粧品や健康・美容飲料水などに商品化され、 生活者の認知を得ている金イオン水の市況を考慮すると、 今後もニーズの高まりが期待できるとして、 アイテム数増加と販路拡大に向け、 積極的に取り組んでいく方針だ。

 また健康飲料では、 高濃度 (PPMレベル) ・高価格商品としてオリジナルブランドとなる 「金の雫」 やOEMブランド 「オーラム」 の2アイテムで、 国内外への展開を強化する一方、 低濃度 (PPBレベル) でのペットボトル容器による低価格飲料水への参入も視野に入れている。

 さらに同社は、 同じ技術で開発した 「白金イオン水」 についても、 ビタミンCと比べて約3倍の消去能力を確認しており、 白金ナノコロイドとの差別化を啓発して、 純金イオン水同様に商品化を進めている。

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