ポーラ・オルビス、豪化粧品企業ジュリークを228億円で買収

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ポーラ・オルビス、豪化粧品企業ジュリークを228億円で買収

 ポーラ・オルビスホールディングス(以下、ポーラ・オルビスHD)は2011年11月30日、豪州をはじめとしてアジア・米国・欧州においてナチュラルオーガニック原料由来のスキンケア・ボディケア製品ブランドを展開する「Jurlique International Pty Ltd」(本社=豪州南オーストラリア州、以下「ジュリーク」)を228億円(3億豪ドル、1豪ドル=76円換算)で買収すると発表した。  ジュリーク株を保有する主要株主と全株式を取得することで合意。同日開催の取締役会において、完全子会社化することを決議し、株式譲渡契約を締結した。ポーラ・オルビスHDは、豪州に特別目的会社を設立し、2012年1月下旬から2月をめどにジュリークの発行済全株式を取得、買収を完了する。なお、買収にあたっては、全額自己資金を充てるという。  同社は、長期ビジョンである「高収益グローバル企業」の実現に向け、2020年には連結売上高2500億円、海外売上高比率20%以上、営業利益率業界トップ水準(13~15%)を目指して、海外市場での成長を加速させている。  現中期経営計画初年度である本年は、基幹ブランド(ポーラ、オルビス)の中国展開を強化したほか、7月には米国エイチツーオープラスを完全子会社化しており、これらに加えてM&A、提携等による事業展開も引き続き検討していた。  同社グループのブランドポートフォリオに新たにジュリークが加わることは、グローバル化への加速と長期ビジョンの実現に大きく寄与するほか、同社グループが強みとする「研究開発力・マーケティングノウハウ」と、ジュリークが強みとする「ナチュラルオーガニック」といったプレミアム性の高いコンセプトや有機原料由来の製品ラインアップの融合により、相乗効果の創出も期待される。 img1094_2.jpg

 ジュリークは、天然植物等のオーガニック原料にこだわった製品コンセプトを有する、ナチュラルオーガニックカテゴリーにおけるパイオニアで、日本を含む世界20の国と地域に子会社、代理店を通じ展開しており、現在、5カ国に9つの連結子会社を有するほか、2012年6月期には成長著しい中国での代理店子会社化を予定している。  展開各国では、直営店や百貨店、小売店、スパ、免税店やオンラインショップ等に積極的な販路拡大をベースにプレミアムスキンケア製品を販売しており、2011年6月期の業績は、売上高が8407万8000豪ドル(63億9000万円)、営業利益が590万6000豪ドル(4億4900万円)となっている。  なお、買収にあたっては、主要3社(JJHP,LLC、CPH Products Pty Limited、Ulrike Klein Investments Pty Limited)からそれぞれ合計で約62.84%の株式を取得するほか、その他法人やジュリークの役員等の合計21名の相手先から合計約37.16%の株式を取得する予定だ。 〈子会社概要〉  名称=Jurlique International Pty Ltd▽所在地=52-54 Oborn Rd, Mt Barker, SA 5251, Australia▽代表者の役職・氏名=CEO Sam Mckay▽事業内容=化粧品の製造・販売▽資本金=7239万豪ドル(2011年6月26日時点)▽創業年=1980年▽設立年=1985年▽従業員数=約300名(豪州・米国など合計)▽持株比率=JJHP,LLC.(28.75%)、CPH Products Pty Limited(23.87%)、Ulrike Klein Investments Pty Limited(10.23%)、その他(37.16%)
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