ライオン、ラクトフェリン研究で「安藤百福賞優秀賞」「農芸化学技術賞」をW受賞

カンタンに言うと

ライオン、ラクトフェリン研究で「安藤百福賞優秀賞」「農芸化学技術賞」をW受賞

 ライオンは、ラクトフェリン含有機能性健康食品の研究にてタンパク質をそのまま腸まで届けるといった独創的な考えに基づく新しい食品の研究成果が評価され、安藤スポーツ・食文化振興財団が主催する「2011年度 第16回安藤百福賞 優秀賞」((2012年3月9日に安藤百福発明記念館にて表彰式・受賞記念講演)と、農芸化学会が主催する「2012年度 農芸化学技術賞」(2012年3月22日にウェスティン都ホテル京都にて表彰式・受賞記念講演)を受賞した。

 ラクトフェリンは哺乳類の乳中、特に初乳に多く含まれているタンパク質の一種で、乳児の初期免疫に重要な物質として考えられていた。また、近年の研究により、ラクトフェリンが胃で分解され生成したラクトフェリシンなどのペプチドが、多機能な生理活性を発揮することが注目されている。

 そのため研究では、健食としての実用化に向けて、応用可能な腸溶加工技術を保有していたNRLファーマと共同開発を行った結果、pH感受性で溶解(胃では崩壊せず小腸で溶解)する食品添加物のシェラックが有効であることを見出し、それによりコーティングすることでラクトフェリンの腸溶錠の開発に成功した。

 なお、「安藤百福賞 優秀賞」に関しては第1回も同社が受賞しており、今回の受賞により、業界内で2度の受賞は初となる。

■受賞者
・第16回安藤百福賞 優秀賞 ライオン株式会社 常務取締役 杉山圭吉
・2012年度農芸化学技術賞
 ライオン株式会社   常務取締役 杉山圭吉
 ライオン株式会社   生命科学研究所長 村越倫明
 ライオン株式会社   生命科学研究所主任研究員 小野知二
 株式会社NRLファーマ 取締役研究開発本部長 星野達雄

◆安藤百福賞
 新しい食品の開発に貢献する独創的な基礎研究、食品開発、およびベンチャーを対象に、食品や食文化の進歩に関して特に業績のあった個人に贈呈される。

◆農芸化学技術賞
 農芸化学の分野において、注目すべき実用的価値のある、技術的業績をあげた会員を対象に授与される。

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