モイスチュアリポソーム20周年記念ボトル発売|累計販売本数460万本、ヒットの秘訣とは?

カンタンに言うと

モイスチュアリポソーム20周年記念ボトル発売|累計販売本数460万本、ヒットの秘訣とは?

 コーセーは2012年8月28日、保湿美容液「コスメデコルテ モイスチュアリポソーム」の発売20周年を記念し、プレスセミナーを開催した。

 「モイスチュアリポソーム」は、1992年のデビュー以来、めまぐるしく進化する保湿美容液の中で、一度も処方を変えることなく、ブースター美容液の先駆けとして、多くの女性たちに支持され続けている。20年間の累計販売本数は国内だけで460万本を超えており、商品を積み上げていくと東京スカイツリー870棟分に相当するという。

 開発ストーリーは、1984年頃、この美容液の生みの親である内藤昇取締役研究所長(現職)の当時の上司が「リボソーム(細胞内にある一器官)」と思って参加した講習会が、「多重層リポソーム」についての内容であったため、内藤氏にその講演会の資料を手渡し、それを見た内藤氏が「これは化粧品に生かせるのではないか」と思った時点にまでさかのぼる。その後、多重層リポソームの安定性を確保する研究開発や、認可に対する規制当局とのやり取りなど様々な苦難を経て、3年目の87年にようやくめどが立ち、厚生省(現在の厚労省)が認める安定性を実現することができた。さらに、多重層リポソームの電子顕微鏡写真の撮影にも成功。使用感の心地よさを徹底的に追求し、89年には、規制をクリアするための全てのデータを揃え、92年に無事発売にこぎつけ、現在に至っている。

 冒頭、長浜清人取締役セレクティブブランド事業部長が挨拶し、「モイスチュアリポソームは、1992年11月に発売されると同時に大きな反響を呼び、以来20年間、毎年販売本数を増やしている当社を代表する商品である。これほど長い間、愛用されているのは、肌効果に対する実体験がベースになっているからだ。発売20周年にあたり、松嶋菜々子さんを新キャラクターとして起用し、TVCMなどのプロモーションを行っていこうと考えている」と語った。

 続いて、内藤氏が登壇し、モイスチュアリポソームに関する講演を行った。

 モイスチュアリポソームを世に送り出すためにはまず、「多重層リポソームを見る技術の確立」「長期での安定性の確保」「安全性・有効性の検証」などが不可欠だったが、「多重層リポソームが、肌の細胞膜や細胞間脂質のラメラ構造そっくりで、生体の細胞膜を真似る特長がある」(内藤氏)ことを突き止め、その課題をクリア。このため、モイスチュアリポソームには、「安定な多重層リポソームでてきている」「効果を長く持続できる」「角層構造を再構築し保湿効果を高める」「極めて安全性が高い」といった特長があるという。

 「極めて有効性が高く、安全に使用できる理想的なスキンケアを開発できたと自負している。モイスチュアリポソームは、多重層リポソームという化粧品にとって理想的な器に相性のよい保湿成分を組み合わせてできており、うるおい成分を与えるだけではなく、その与え方(カプセルに内包された美容成分が少しずつ放出され、長時間うるおいを送り続ける方法)までも変えた画期的な化粧品だ。実際、460万本販売してきてクレームはほとんどなく、『これが使えなかったら他の化粧品は使えない』というぐらいに自信を持って推奨している」(内藤氏)

 なお同社では、「モイスチュアリポソーム」の発売20周年を記念し、「コスメデコルテ 化粧液 20th アニバーサリー ボトル」(85mL・1万5000円)を11月1日より数量限定で発売する。

※【日刊コスメ通信】「コーセー」検索結果はコチラ

※【PDFダウンロード】「コーセー」検索結果はコチラ

週刊粧業web版紹介.jpg

ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > モイスチュアリポソーム20周年記念ボトル発売|累計販売本数460万本、ヒットの秘訣とは?

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop