吉田硝子、バイオポリエチレンが主原料の環境対応型ボトルを新たに提案

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吉田硝子、バイオポリエチレンが主原料の環境対応型ボトルを新たに提案

 吉田硝子では、10年ほど前から環境対応型容器の開発に取り組み、2006年より本格的に着手している。

 これまで、トウモロコシ原料の「バイオマスボトル」の導入を皮切りに、NHC(ナノハイブリッドカプセル)樹脂添加剤を使用し、CO2排出量を30~35%削減する「CO2削減ボトル」を提案してきた。

 今年度は、バイオポリエチレンボトルの「BYシリーズ」(写真、内容量300~600mL)と「YPHシリーズ」(同100~500mL)を規格品容器として導入し、環境対応型ボトルのさらなる拡販を目指す。

 両シリーズは、サトウキビの搾り汁から砂糖を取り出した後の残液(廃糖蜜)を発酵させてバイオエタノールを作り、そこから取り出したエチレンを基礎原料としている。

 このため、食料用と競合することなく、森林を新たに切り開いて生態系を破壊することもないといったメリットがある。
また、プラスチック成形材料に含まれる植物由来樹脂の割合(植物度)が96%であることから、従来の石油由来樹脂ボトルと比較した場合、焼却処分におけるCO2排出量が70%強も削減できるという。

 「環境対応型の樹脂ボトルとして、小ロットから提案している。そこが他社との差別化にもつながってくる」(唐木茂行常務取締役)

 BYシリーズは、下部に膨らみを持たせ、大らかさとシャープさを兼ね備えたデザインが特徴で、ボディローションのほかシャンプー・トリートメントといったヘアケア容器に適している。

 YPHシリーズは、円筒型の直線的なフォルムが印象的で、化粧水、乳液、ヘアケアなど汎用性が高く、使い勝手の良さが特長だ。

 「当社では、売上構成比の9割を化粧品容器が占める。環境面からリサイクル可能なガラス素材の需要拡大も考えているが、近年は容器材が樹脂化の傾向にある。今後は時代のニーズに合わせ、ガラスと環境対応型ボトルで付加価値のある新たな容器を開発していく」(唐木氏)

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