近年、さまざまな啓発活動によって、消費者の紫外線に対する認識も高まり、日差しの強い夏だけではなく一年を通したサンケアが求められている。
紫外線の長波長側にあるUVAは深く真皮まで透過し、照射直後に黒化するサンタンを生じさせるだけでなく、フリーラジカルを発生することにより、間接的にDNA損傷や光老化を引き起こし、肌のハリや弾力を低下させることがわかってきている。そのために最近ではUVBによる日やけ防止だけでなく、エイジングケアの目的でUVAを防御する意識が高まっている。主にUVAに対する防御指数の指標であるPAは、その効果の大小より、+、++、+++の3段階に分類されていたが、2013年1月から新たにPA++++が設定され、4段階の分類となる。
BASFジャパンは、紫外線吸収剤のリーディングカンパニーとして、UVA、UVBに対し、効果の高い製品とソリューションを提供している。Uvinul A Plusは光安定性が高く、UVAに対する高い効果を持続する。Tinosorb Mは「吸収・散乱・反射」のトリプルアクションにより、UVAからUVBへの波長域を幅広くカバーし、肌をダメージから守る。安定性に優れたブロードスペクトル紫外線吸収剤Tinosorb Sは光老化から肌を守り、水相に分散が可能なTinosorb S Aquaは、幅広い処方設計を可能にする。
PA++++を達成するためには、UVA、UVBに対する効果の高い紫外線吸収剤を上手く組み合わせて油相と水相の両相に配合することや、紫外線吸収剤の溶解性の高い油性剤を選択することが必要である。同社は、適切な油性剤の選択方法や様々なコンセプト処方の提案を行っている。
この記事は週刊粧業 掲載
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