ロート製薬「肌研(ハダラボ)」、アジアでも存在感、現地法人のノウハウ活用

カンタンに言うと

ロート製薬「肌研(ハダラボ)」、アジアでも存在感、現地法人のノウハウ活用

 ロート製薬(本社=大阪市、吉野俊昭社長)の主力スキンケアブランド「肌研(ハダラボ)」が、中国を中心とするアジア地域での売上げを伸ばしている。

 各国・地域に拠点を置く現地法人「メンソレータム社」のマネージメントノウハウが大きなアドバンテージになっているという。主力の中国に加え、今後は東南アジア各国での売上規模を拡大させていきたい考えだ。

中国を軸にアジア8エリアに展開中

 「肌研」は2003年に日本で発売して以降、売上げを右肩上がりで伸ばし、現在は年間約143億円(2012年3月期)の規模を誇るまでに成長した。

 一方、海外には2008年に中国に進出したのが第一歩だ。翌年には台湾、ベトナム、マレーシアに参入し、2010年の韓国、シンガポール、タイと急速に進出エリアを広げていく。昨夏にはインドネシアでの販売も開始した。現在の展開国・地域は8つのエリアにまたがる。

 「肌研」のアジア事業で柱となっているのが中国だ。当初は北京や上海など沿岸部のドラッグストアで販売していたが、その後「カルフール」(フランス)などのスーパーマーケット業態へと販路を拡大し、展開エリアも拡張している。

メンソレータム社のノウハウを活用

 「肌研」が海外に進出した時期は、日系や欧州メーカーの競合ブランドと比較して決して早かったわけではない。しかし、中国に参入してからの4年半という短い期間で着実な成果を生み出している。

 こうした順調な歩みについて、吉本氏は「リップクリームや目薬などですでに地盤を築いている現地法人『メンソレータム社』のマネージメントノウハウを活かせるのは、大きなアドバンテージだ」と分析する。

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