香栄興業(本社=東京、岡本聡志社長)は、第6回「化粧品産業技術展」(CITE Japan 2013)にて、取扱商品全般を紹介することによりラインナップの幅広さをアピールしていく。また、前回の展示会では、既存取引先メーカーの関係者が多数来場し、詳しい説明を求められるケースが少なくなかったことから、iPadを複数台用意。よりスピーディな対応を図れるよう万全の体制を敷く予定だ。
ブースでは、「油剤」「香料・芳香水」「感触改良剤」「機能性エキス・話題性のある原料」「オーガニック原料」などのゾーンに区分けし、前回の出展時と同様、ラインナップの幅広さをひと目で確認できるよう造作にこだわった。これにより、これまで接点のなかった新規先との出会いを創出するとともに、特定原料で取引のある既存取引先への新たなアプローチも同時に行っていく考えだ。
「前回は、日頃の活動の中でなかなか接点を持つことのできない化粧品メーカーの若手研究員の方々に、当社の事業全般を知っていただく良い機会となったので、今回についても基本的な考え方は踏襲している」(八巻英彦代表取締役専務)
「機能性エキス・話題性のある原料」ゾーンでは、生体内抗酸化物質「エルゴチオネイン」を高純度で生成したタモギタケエキスを配合した天然由来の化粧品素材「フィトチオネイン」のほか、注目の新製品として、「植物プラセンタ(メロン胎座)」を紹介する。
「胎座とは、子房中の胚珠の接する部分のことで、植物が進化し成長していく過程で様々な役割を果たすことが知られている。今回、その機能性に着目し、スクリーニングを進めたところ、メロンの胎座に動物プラセンタに非常によく似た作用があることがわかった。17日に開催するセミナーでは、新製品の高い効果やイメージの良さはもちろん、普段は食べずに捨て去る部分であることから比較的安価に供給できる点などを訴えていきたい」(八巻氏)
「油剤」ゾーンでは、ホホバ油を前面に押し出し、近年注目を集めつつあるバター類(固体脂)も配置。触覚を楽しんでもらいつつ、素材の特徴をアピールしていく。
「香料」ゾーンでは、数千種もの素材から選び抜かれた天然香料や、合成香料を100種類以上ブレンドしてできた調合香料を紹介。実際に匂いを嗅いでもらいながら、商談を繰り広げていく。
「国産原料」ゾーンでは、東日本大震災の影響で一時期下火となっていた国産原料にスポットを当て、抽出エキスやオイルなどを紹介。内外美容を訴求できる点などもアピールしていく。
同社では、新製品を披露するという商談会本来の役割を出展の第一義としながらも、化粧品メーカーの研究員と同社若手研究員との交流促進にも期待を寄せている。
「前回の展示会で意気投合した化粧品メーカーの若手研究員の方々とは、定期的に勉強会や共同研究を行うようになっている。メーカーの研究員の方々からは、既存原料を見直す良いきっかけになったという声が寄せられているほか、当社研究員からもお客様の本音を聞ける貴重な機会が得られたという意見が挙がっている。今回の出展を通じて、メーカーの若手研究者の方々との接点を拡げていきたい」(八巻氏)
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この記事は週刊粧業 2013年5月13日号 14ページ 掲載
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