愛用品の価格が3カ年で
20%超と下落傾向鮮明に
愛用者ニーズや流行性の変化を3年間というスパンで比較するため、本アンケート調査を2010年の回答内容と照らし合わせてみた。
結果、「現在使用中の商品の価格」は3年前の5525円が22.5%下落し4277円となった。
一般的にスキンケア製品の中では高額に分類できる美容液にあって、3年間を隔て参入各社の低価格化が進行したと見ることができる。
ただ、実際に製品を使っている消費の担い手が示した「私の値ごろ感」を見た時、3年間で20%超も下降している現実には、メーカーの厳しい要求に対応せざるを得ない資材・製造事業者が直面する困難を想像しないわけにはいかない。
また、価格安の傾向が22.5%という数値で浮き彫りになった背景には、ここ数カ年で「時短」や「簡便性」をうたって需要が広まったいわゆる「オールインワン」への移行が進んだという仮説が的を射ているかもしれない。
実際、今回の結果であぶり出た約4200円という価格は激戦オールインワン商戦の中心的価格帯から遠くない。
さらに、2010年に大手が矛先を変えて低価格化粧水でドラッグ市場に参入した経緯は、こうして美容液に起こった価格変動とも無縁ではなかったのかもしれない。(記事全文・アンケート詳細はこちら)
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【質問項目・美容液】
1)現在使用中の美容液をお知らせください。
メーカー名( )ブランド名( )価格( 円)
2)現在使用中の美容液はどんなタイプの商品ですか?
a.保湿効果 b.美白効果 c.ハリ・ひきしめ効果 d.シワ改善などアンチエイジング効果 e.天然成分による美肌効果 f.最新機能成分による美肌効果 g.その他
3)現在使用中の美容液は何を基準に購入しましたか?
a.効果・効能 b.肌質 c.使用感 d.価格 e.季節 f.無香料(無添加) g.自然派 h.販売員のすすめ i.サンプル試用の結果 j.敏感肌用 k.機能・成分の新しさ l.広告宣伝 m.雑誌記事 n.その他
4)現在使用中の化粧水に対する不満をお知らせください。
a.効果が実感できない b.使用感が気に入らない c.価格が高い d.肌質に合っていない感じ e.香りが強い/嫌い f.容器が使いにくい g.特になし h.その他
5)美容液について今後、購入したい価格帯をお知らせください。
a.1,000円以下 b.1,001~3,000円 c.3,001~5,000円 d.5,001~10,000円 e.10,001円以上
6)美容液について今後、購入したい店舗または方法をお知らせください。
a.化粧品専門店 b.ドラッグストア c.百貨店 d.スーパー e.訪問販売 f.通信販売 g.バラエティストア h.ディスカウントストア i.その他
7)あなたにとって“理想の美容液”とは?
(具体的に )
【調査概要】
・調査実施:㈱週刊粧業
・調査コーディネート:㈱ソフィアリンクス
・調査協力:㈱クロス・マーケティング
・調査手法:インターネット調査
・サンプル抽出方法:㈱クロス・マーケティングが保有するネットモニタからランダムに抽出
・対象エリア:全国
・調査対象者:20~39歳の女性
・対象者割付:20~24歳、25~29歳、30~34歳、35~39歳:各103サンプル 計412サンプル
この記事は週刊粧業 掲載
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