化粧品・医薬部外品用原料や健康食品用原料を製造しているホルス(東京都中野区、三井幸雄社長)が、新原料である「ホルス 発酵プラセンタエキス」(化粧品・医薬部外品用)と「ホルス 発酵プラセンタエキス末」(健康食品用)の開発に成功した。
有用成分を多く含んだプラセンタエキスに酵母菌と黒糖を加え、1カ月発酵させた後、さらに2カ月以上の熟成期間を経て完成させた。発酵・熟成により有用成分が増加し、味や香り、テクスチャーの改良を実現したという。
特に、特殊な生理活性をもつ「SA(スーパーアクティブ)アミノ酸」を高含有し、新生コラーゲン産生促進や過酸化脂質予防、除去作用に優れている。
その他にも、細胞増殖効果をもつEGF・FGF様成分に加え、アンチエイジング作用を持つシアル酸も豊富に含む。シアル酸は中華の高級素材であるツバメの巣の主成分で、免疫力向上作用もあることから、インフルエンザ・花粉症対策として注目されている。
「ホルス 発酵プラセンタエキス」でチロシナーゼ阻害活性実験を行ったところ、従来のプラセンタエキスと比較して、発酵プラセンタエキスはチロシナーゼ阻害率が有意に上昇したことを確認。高い美白効果が期待できる。
同様にヒトの肌に「ホルス 発酵プラセンタエキス」と水、従来のプラセンタエキスを塗布して、肌水分量を測定。その結果、水と従来のプラセンタエキスと比較して、発酵プラセンタエキスは高い保湿効果を持つことを確認した。
また、「ホルス 発酵プラセンタエキス末」においては、マウスへの経口投与における強制遊泳実験により、グルコース投与よりも大幅に耐久時間が延長し、抗疲労効果を持つことを確認した。(試験はいずれも同社比)
プラセンタエキスを巡っては現在、豚由来のものを中心に様々なタイプの製品が流通しているが、今回の「発酵プラセンタ」はこれまでにない新しいタイプのプラセンタエキスといえる。
日本では化粧品や健康食品分野で発酵製品が話題を集めており、そうした意味でも「発酵プラセンタ」への期待は大きい。
今後は発売に合わせて営業、広告活動を強化し、注目のイチオシ原料として拡販していきたい考えだ。また、「馬由来」の発酵プラセンタエキスの販売も近く予定している。
この記事は週刊粧業 掲載
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