真空乳化機をはじめとする化粧品やヘアケア製造機器の販売メーカーであるエヌ・ピー・ラボ(東京)は、機器の作図、仕様の確認から搬入据付工事、アフターメンテナンスなどまで幅広くカバーしており、さらに配置場所など工場全体の設計もをプランニングできる点などを強みとしている。
建築・建設のノウハウにも精通した特徴を活かし、「『機械』『ヒト』『モノ』の動線を考えて、工場の基本設計やレイアウトまで総合的にサポートできる」(菊地正仁社長)という。競合他社にはない要素だとしている。
これまでにも、工場の設計図の作成から任せられるケースがあったほか、真空乳化機を複数台導入し、配置など工場全体の設計を請け負う例も少なくない。
さらに、そうした広範囲に渡る業務を「短期間で完成させられる」(菊地社長)という点も、取引先からの高い評価につながっているという。
現在、個別の機械で引き合いを強めているのが、欧米などで主流の下ホモタイプの「ウルトラミキサー」だ。
真空乳化槽の下部に取り付けられたウルトラ羽根と、上蓋にある複数の羽で構成され、通常のアジホモミキサーよりも剪断力が強く、分散・乳化技術にも長けている。そのため、粉体入りの原料や高粘度原料の処理に効果的だ。さらに、最大容量の15%程度の仕込量で稼働でき、幅広い用途が可能になるという。
アジホモミキサーと同等価格で販売しており、「(導入先からの)評判はいい」(菊地社長)。今後も導入例を増やしていきたい考えだ。
製造元の「宇元機械」(韓国)は韓国内で80%超のシェアをもち、欧州など海外にも豊富な輸出実績をもつ。
エヌ・ピー・ラボは日本の総販売元として、メンテナンスを含めた幅広いサービスを展開。部品なども日本製を揃え、競合他社より価格が安い点も特徴だ。日本での販売歴は15年近くに達し、大手メーカーを含めて採用実績を積み上げている。
最近では、耐圧防爆構造「d2G4」に対応し、消防法の安全基準を担保する体制も整えたほか、大手メーカーから東南アジアでの工場建設に関する依頼も舞い込んできているように、アジア各国への導入実績もある。
この記事は週刊粧業 2013年9月16日号 10ページ 掲載
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