主要シンクタンク5社、2014年の国内化粧品市場を分析

週刊粧業

カンタンに言うと

主要シンクタンク5社、2014年の国内化粧品市場を分析

 国内の化粧品産業は成熟市場と言われている中、細かく動きを追っていくと、ここ数年で明暗がはっきりと分かれたカテゴリーが浮かび上がってくる。

 例えば、通販チャネルにおけるオールインワンジェル化粧品の台頭は、生活者に対し「時短」という新たな価値をもたらし、時短を訴求する製品が相次いで投入されるようになった。

 通販は新規参入がしやすく、しかもオールインワン化粧品は価値がひと目で理解できるため、現在も新規参入が急増している。ただ、今後は新規顧客の獲得効率が落ちていくことから、「通販+オールインワン化粧品」の動きは穏やかになることも考えられる。

 また、ヘアケア市場は、ノンシリコンやスカルプケアが一大ブームとなり、高価格化が進んだ。しかし、同市場も新規参入が増加したため競争が熾烈化し、最近は価格競争に陥っている。

 今回取材した5社(インテージ、矢野経済研究所、船井総合研究所、富士経済、ユーロモニター・インターナショナル)の分析をまとめると、やはりオールインワンやアンチエイジングといった現在好調な市場が引き続き伸長すると見ていることがわかった。

 その一方で、現在、オールインワンやアンチエイジングに次ぐ新しい価値が誕生しておらず、2014年の化粧品市場も大幅な増減は見られないという。今後の産業発展のためにも、率先して市場に一石を投じる企業が現れることを期待したい。(記事全文はこちら

【掲載記事詳細】

◎富士経済~若年層中心に時短ニーズが継続、高機能製品へのマインドは未知数

 富士経済は、フィールドリサーチを基本とし、企業取材などを通して市場動向を分析している。今回は、東京マーケティング本部第一統括部第二部の山住知之課長と田林治恵主任に話を伺った。

【質問事項】
――近年は「オールインワン化粧品」が急成長しています。
――他にスキンケアでは何が順調ですか。
――メークアップ市場に関してはどのような動きが見られますか。
――今後の市場についてどのような動きが表れると考えられますか。

◎矢野経済研究所~男性用化粧品で高い伸び率、低価格で高機能が今後も進行

 矢野経済研究所は、国内産業のありとあらゆる市場を網羅し、市場規模の調査・分析や将来予測などを行っている。近年はアジア市場の調査分析にも注力しており、中国・ASEANを中心としたアジア市場にも明るい。今回はファッション&リテール事業部の浅井潤司上席マネージャーに話を伺った。

【質問項目】
――国内化粧品市場について、各カテゴリーの規模を教えてください。
市場は横ばい推移も中高年層に需要増
――今後、市場ではどのような動きが予測されますか。

◎インテージ~「多機能・手頃価格」が台頭、今後も市場動向に大きな変化なし

 インテージは、マーケティングリサーチのパイオニアであり、消費・販売両面からの市場調査を得意とする。今回は、マーケティングイノベーション本部パネルリサーチユニット小売店情報開発部の井上真理氏と酒井香代子氏に、ドラッグストア、GMS等約3100店に及ぶサンプルデータに基づき市場動向を分析してもらった。

【質問項目】
――小売店の化粧品の販売動向について、規模を教えてください。
――店頭でもオールインワン化粧品の需要が拡大したということですね。
BBクリームにより化粧下地が伸長、店頭ベースでは低価格化は進行せず
――「ベースメーク」の概況について教えてください。
――現在の店頭の動向から、今後の化粧品市場ではどのような動きが予想されますか。

◎船井総合研究所~スキンケアメークに台頭気配、スマホはEC進化の起爆剤に

 総合コンサルティングを展開する船井総研では、通販大手で豊富な現場経験を積んだ小野功策氏(東京経営支援本部チームリーダー シニア経営コンサルタント)が「CRM構築が最も得意」と自負するなど、多くの化粧品メーカーが「ゴール無き難題」として向き合うテーマで確たる自信を見せている。

【質問事項】
――現在の全体的なマーケット基調をどのように見ていますか。
――商品特性という視点ではいかがですか。
――販売チャネルの勢力図は塗り替わりますか。

◎ユーロモニター・インターナショナル~引き続きアンチエイジングが成長、香水市場は苦戦強いられる見込み

 ユーロモニター・インターナショナルは、本社ロンドンのほか世界11都市に拠点を構え、80カ国に合計約800名のリサーチャーを配置し、世界中の企業、教育機関、政府機関に国際市場情報および各国の消費者に関するデータを提供している。国内の化粧品市場について、竹村真理子リサーチアナリストに動向を伺った。

【質問事項】
――国内化粧品について際立った動きはありましたか。
――2014年の市場予測をカテゴリーごとにお願いします。

【週刊粧業】「シンクタンクが分析する2014年の国内化粧品市場」はこちら

ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 主要シンクタンク5社、2014年の国内化粧品市場を分析

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop