2013年の消臭芳香剤市場、置き型は苦戦もスプレーは伸長続く

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2013年の消臭芳香剤市場、置き型は苦戦もスプレーは伸長続く

 日用品の香りブームは、柔軟剤がもたらしたが、生活空間で気軽に香りを楽しむ土台を築いたのは間違いなく芳香消臭剤だ。

 その芳香消臭剤の2013年度は、500億円市場に成長した「置き型」が、使用率鈍化と単価下落によって昨今は縮小傾向にあったが、消費増税前の特需でどうにか前年をクリアできる見通しだ。

 一方のスプレータイプは、伸長傾向が続いており、前年比3%増で約160億円を見込む。

 伸長率に差が生じてきたものの、どちらもヘビーユーザーに支えられている点では共通しており、スプレータイプの好調は愛用者の使用頻度向上がもたらしている。双方とも未使用者獲得とライトユーザーの継続使用促進により、市場拡大が見込める。

 また、参入各社の展開シリーズをみる限り、置き型とスプレータイプで双璧をなすブランドが誕生していないのも特徴で、ユーザーニーズの差異が、その難しさを物語っている。

 置き型が、インテリアを意識した容器デザインを取り入れ、アロマなど天然の香りにこだわった製品群が好調に推移している一方、スプレータイプは、香りよりも「除菌効果」を付与した製品需要が拡大している。

 今春も各社新製品が顔を揃えた。各新商品の特徴とともに、ヘビーユーザーの使用目的・使用品頻度向上を踏まえた店頭施策と、新規・ライトユーザー獲得に向けた販売戦略に注目が集まる。

【記事掲載企業】
◎エステー~前期までの好調ひと休み、原点確認経て今期前進へ(本文553文字)
◎小林製薬~消臭元の付加価値シリーズ好調、今期はサワデーで若年層獲得へ(本文618文字)
◎花王~寝具への提案で使用頻度UP、ブランド初の男性用を展開(本文601文字)
◎P&G~「ファブリーズ」でCM番外編放映、今後も話題喚起でビジネス強化(本文636文字)

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