Ｐ＆Ｇ、７０億リットル目のきれいな水をブラジルの家族に提供

　Ｐ＆Ｇではクリントン・グローバル・イニシアティブ（ＣＧＩ、ビル・クリントン前大統領が２００５年に設立した、世界の緊急課題への解決策を生みだし、実行するためにグローバルリーダーが集まる場）において発表した「２０２０年までに、１時間に１人の命を救えるようになる」というコミットメントに基づいた非営利活動「子供たちのための安全な飲み水プログラム」で、７０億リットル目のきれいな飲み水をブラジルの家族に提供した。

　７０億リットル目の飲み水は非営利団体「チャイルドファンド」の協力を得て寄贈された。

　プログラムの担当リーダーであるアリソン・キャンプハウスは「７０億リットル目のきれいな水を子供たちとその家族に提供できたことを誇りに思う。当社はパートナーと協力し、簡単に使えて、しかも生死にかかわる問題を解決する手段を提供している。このプログラムを、当社の目標である１時間に１人の命を救うことに向けて前進させるにあたり、遠隔地の村落への支援、ＨＩＶケアのプログラム、災害支援など、様々な目的のため、きれいな水をより多くの子供たちとその家族に提供したい」と語る。

　今回、水の提供を受けたブラジル南東部の乾燥地帯に住むクラウディア＆ジルベルト・ペレイラ・バルボサ夫妻とその子供たちは、長年にわたり唯一の水源である、汚染された川の水を飲んでいた。

　「きれいな水は、貧困を断ち切る。Ｐ＆Ｇとのパートナーシップのおかげで、ブラジルだけでなく、ケニアの干ばつに苦しむ地域からインドネシアやモザンビークなど天災による被害に苦しむ地域まで、世界中の多くの国々で、人々の命を支えることができている」（アン・リアム・ゴダードチャイルドファンド・インターナショナルプレジデント兼ＣＥＯ）　
　Ｐ＆Ｇは１０年以上にわたり、同社の浄水テクノロジーを使用してきれいな飲み水を提供してきた。１袋（４ｇ）の簡易浄水剤で10リットルの汚れた水をきれいな飲み水に転換できることから、開発途上国において下痢を引き起こす病気の発生を最大９０％まで減少させることに貢献している。

　２０１２年１１月には、この成果がエコノミスト誌によって世界最大の影響力を持つイノベーションの1つに認められ、２０１３年４月にはイノーギュラルパテントフォアヒューマニティー賞を、米国特許商標局から授与された。