フィッツコーポレーションはオリジナルブランド「ラブスイッチ」より人気ブロガー、桃ちゃんがプロデュースした「ピンクブラウンジェルアイライナーM」(1200円)、「同アイライナーリキッドM」(1200円)を9月9日よりオンラインで発売を開始した。
桃ちゃんは、過去にも化粧品や雑貨など様々な商品をプロデュースし、ヒットさせるほど影響力のある人気ブロガーである。そこで、今回の新製品の開発を担当したマーケティング部の日下千穂子氏に、その特長や販売戦略などを語ってもらった。
桃ちゃんのメークテクニックはブログの読者から多くの共感を呼んでおり、今回の新製品プロデュースにあたり、自身のブログで開発経過を紹介し、読者の意見を取り入れながら作業を進めていったという。
桃ちゃんがこだわったのは、赤みが強く、くっきりと濃い発色のピンクブラウン色。ジェルペンシルはやわらかさ、リキッドは適度なコシにすることで描きやすさも追求した。ペンシルは耐水性に優れたウォータープルーフタイプで汗や皮脂、涙をはじく。リキッドは耐水性の高密着コートポリマーが肌に密着して耐水性を発揮しながらも、お湯で簡単に落とせる。カミツレ花エキス、シソ葉エキスといったボタニカル美容成分を配合するとともに染料、タール系色素、鉱物油を使わない3つのフリー処方を採用するなど、肌へのやさしさ対策にもこだわっている。
さらに特筆すべきなのが、ラベンダーの香りをつけたことだ。香り好きの桃ちゃんと、フレグランスメーカーである同社ならではの特長と言える。ナチュラルなラベンダーの香りでリラックスしながらアイメークが楽しめる。
パッケージに描かれたリースもナチュラルな雰囲気を出したいという桃ちゃんのアイデアによるもの。特注のリースをフラワーショップで作ってもらう際、自ら立ち会い、花の色などをリクエストしたという。
「発売から予想を上回る反響で欠品し、すでに生産が追いつかない状態。バイヤーから高い評価を得ており、これまで当社のメーク製品を取り扱っていなかった小売店様からも声がかかり、販売していただけることになった。11月末から一部の店舗で先行販売を開始し、来年初頭には取扱店を拡大していく予定だ」(日下部氏)
ラブスイッチピンクブラウンシリーズは立ち上げから今年で6年目を迎えた。立ち上げ当初は「茶色のマスカラは売れない」と、取扱う店はほとんどなかったが、オンラインサイトに登場してクチコミで話題になり、取扱店が徐々に増えていった。ピンクブラウンへのこだわりが差別化につながったと言える。
「当社の調査では市場に出回っているアイメーク製品のおよそ7割がブラック系だという結果が出ているが、原宿と渋谷で調査したところ、ブラックよりもブラウン系メークの方が好きという人が多く、ピンクブラウンシリーズは今後のさらなる伸びが期待できそうだ。5年程前はアイラインをくっきり描いて目ヂカラを強調するメークが主流だったが、今は目を大きく見せながらもナチュラルな仕上がりにしたいというニーズに変わってきている。この波に乗り遅れることなく、ピンクブラウンメークの提案に力を入れていきたい」(日下氏)
ピンクブラウンアイブローで
流行中のナチュラルな太眉に
さらに、今夏に発売した「ピンクブラウンアイブロウマスカラ」(全2色各1200円)、「同パウダー&ペンシルアイブロウ」(全2色各1300円)が好調に推移している。
「今は眉メークがブームであり、ふんわりかわいらしい眉がトレンドになっている。そこで、簡単にそのような眉が描ける製品を導入した」(日下部氏)
特におすすめなのが、新型シャワーヘッドブラシを搭載したアイブローマスカラで、眉地肌にあてて梳かすだけで眉毛のカラーリングと描き足しが同時にできることから、時短アイテムとして注目されている。マスカラ液は塗布するとパウダー状に変化し、ふんわりした柔らかな眉に仕上がる。眉毛の量が普通~多めの人におすすめだ。
「パウダー&ペンシルアイブロウ」は体温に近い温度で溶けるメルティングワックスを配合した軽いタッチの繰り出し式楕円型ペンシルと、粉飛びしにくいパウダーチップによるダブルエンドタイプのアイブロー製品で、眉毛の量が少ない人に最適なアイテムだ。
パウダーで輪郭を描きながら眉全体にぼかし、足りない部分をペンシルで埋めるように描き足す。パンテノール、水溶性コラーゲン、加水分解コンキオリンといった美容成分も配合し、メーク中のトリートメント効果が期待できるのも嬉しい。
「ピンクブラウンのアイブローはめずらしいので反応はとてもよく、幅広い年代の方の支持を受けている。特にパウダー&ペンシルアイブロウの02番(ナチュラル)の人気が高い。これからも色にこだわったブランドとしてピンクブラウンのアイメーク製品を中心に提案していきたい」(日下氏)
この記事は週刊粧業 掲載
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