ケイズ(本社=金沢市)は、容器提案にOEM事業を融合した「化粧品コンシェルジュ」として、資材から中身づくりまでを総合的にカバーした事業展開を進めている。OEMでは今後、「地域貢献」をテーマに北陸の素材を用いた化粧品づくりに注力していく。
同社の研究開発について、開発営業課の高木桂子氏と品質保証課の岩岡真梨花氏に話を伺った。
――研究開発に関して、貴社が取り組んでいることは何でしょう。
高木 当社では「地域貢献」をテーマに、地元の食品メーカーと技術提携を行い、長年にわたって化粧品素材の研究開発を行ってきた実績がある。この地域は加賀野菜をはじめ、富山湾の海洋深層水など有用な素材が非常に豊富だ。
最近では、来年3月に北陸新幹線(長野~金沢間)が開業する影響から、石川県ブランドの商品を開発して地域を盛り上げようと、近隣地域の方が素材を持ち込むケースが増えてきている。
岩岡 品質管理面に関しては、保存効力試験(チャレンジテスト)を自社で実施し、製品における防腐・抗菌力を研究して安全性の高い処方開発に努めている。
――今後の研究目標についてお聞かせください。
高木 研究開発では引き続き、北陸の素材を活かした化粧品OEMを積極的に推進し、製品ではスキンケアに注力していきたいと考えている。
岩岡 私自身、処方を開発することはできないが、品質管理の観点から試験データを基に防腐剤の組み合わせで貢献できることにやり甲斐を感じている。今後は、菌検査のさらなるデータ収集を通じ、処方開発で提案の幅を広げていきたい。
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この記事は週刊粧業 2014年11月10日号 9ページ 掲載
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