コスメトロジー研究振興財団、第25回表彰・贈呈式を開催

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コスメトロジー研究振興財団、第25回表彰・贈呈式を開催

 コーセーが社会貢献事業のひとつとして支援を行っている公益財団法人コスメトロジー研究振興財団(小林保清理事)は11月27日、「第25回表彰・贈呈式」を日本薬学会長井記念ホールにて開催した。  同財団は、コスメトロジー(化粧品学)に関する調査研究に対する助成を行うことにより国民の保健衛生の向上を図り、美しく豊かな人間生活の実現に寄与することを目的として設立された。以来、例年研究課題を募集、関連分野の第一人者の選考委員による審査を行い、特に優れた課題を表彰、研究助成を行っている。  第25回目となる今年度は、全国の主要大学、病院、公的研究機関からの過去最高となる応募125件に対して厳正な審査を行い、特に優れた化粧品関連の研究課題32件(素材、物性に関する分野:9件、生体作用、安全性に関する分野:15件、精神、文化に関する分野:8件、助成金総額:2800万円)の表彰を行った。また今年度、他に学術集会支援助成1件も行っている。  表彰・贈呈式で小林理事長は、「当財団は、コーセーを創業した小林孝三郎が化粧品業界の永続的な発展に対する想いから1990年に設立し、以来研究助成は今回25回目を迎え、これまでの応募総数は2000件を超えた。助成件数は540件を超え、助成金額の累計は6億円以上となった。今回、過去最高の応募数の中から助成課題を選定したが、最近は高齢化、国際化などの社会背景を見据えたテーマや先端的な技術の開発が目立っている。科学技術と社会が協調し、価値を創造する時代が来ていることは明らかであり、当助成事業が化粧品産業の発展と人間の美しさ、豊かさに貢献できればこれほど嬉しいことはない」と挨拶した。

 選考委員を代表して山﨑幹夫氏(元新潟薬科大学学長)は、今回の選考経過について、「過去最高の125件の応募課題の中から、独創性や発展性、実用の可能性、コスメトロジーへの波及性といった視点で採点のうえ、コスメトロジーの将来発展に期待できるユニークな課題を選定した。研究の質的内容も年々レベルの高い課題が増える中、領域を跨いだ研究も多くなり、選考も難しくなっている。皆さんの研究が立派な成果を得られることを期待する」と述べた。  また、来賓として厚生労働省医薬食品局 審査管理課 国際医薬審査情報分析官 植村展生氏が祝辞を述べたほか、記念講演では、昭和大学医学部教授の塩田清二氏が、「はなぜ脳に効くのか ~認知症の予防・改善について~」という演題で、古代ローマ時代に始まるアロマテラピーの歴史や、最近の研究成果としての香りを知覚するメカニズム、認知症の症状を軽減する効果によるQOL向上などについて、わかりやすく講演した。  なお次回の第26回研究助成の募集開始は、2015年5月を予定しており、同財団のウェブサイトで告知する。
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