サンスター、弘前大と共同で新規プロテオグリカン抽出技術を開発

週刊粧業 2015年3月30日号 6ページ

カンタンに言うと

サンスター、弘前大と共同で新規プロテオグリカン抽出技術を開発
 サンスターはこのほど、弘前大学との共同研究により鮭鼻軟骨から抽出した新規プロテオグリカン複合体(ヒアルロン酸及びコラーゲンとの複合体)の抽出技術の開発に成功し、有用性評価において人での経口摂取による日やけ予防機能を確認した。これについて同社は3月10日に東京本社で記者会見を開き、研究成果について報告した。

 プロテオグリカンとは、タンパク質を軸としてコンドロイチン硫酸などの糖鎖が複数連合した糖タンパク質で、皮膚や軟骨においてヒアルロン酸やコラーゲンとともに巨大なネットワークを形成し、組織の柔軟性や水分保持に寄与している。弘前大学医学部の高垣啓一教授が鮭鼻軟骨の酢酸抽出法によるプロテオグリカン抽出技術を2000年に開発したことを機に同成分の研究が行われ、様々な生理活性があることがわかってきている。

 サンスターと弘前大学は2007年8月に「研究連携の推進に係る協定」を締結し、プロテオグリカンの新たな生理活性の探索と、生理活性を高める抽出技術の開発を共同で進めてきた。その結果、鮭の鼻軟骨から酸やアルカリ、有機溶媒を一切使わず熱水のみでプロテオグリカンを生体内と類似した構造のヒアルロン酸とコラーゲンとの複合体の形で抽出する新技術である「熱抽出法」を開発した。熱水のみの抽出法のため、精製工程が簡略化でき、低コストでの製造が可能となったという。

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