マーナーコスメチックス、ハラール認証化粧品のOEM事業をアピール

週刊粧業 2015年5月25日号 14ページ

カンタンに言うと

マーナーコスメチックス、ハラール認証化粧品のOEM事業をアピール

 マーナーコスメチックスは、主力工場である岩手県・くりこま高原藤沢工場(以下、「藤沢工場」)において昨年6月、イスラム法に適合する「HALAL(ハラール)」化粧品の製造・供給が可能な工場として認可され、ハラール認証コスメのOEM事業をスタートした。迎えるCITE Japanでは、ハラール対応のスキンケアやヘアケアなどを開発・製造可能になった生産体制をアピールしていく。

 同社は、メーカーの進出が増えている東南アジアをはじめ、イスラム圏で既に展開するブランドでのハラール認証シリーズの展開や、ムスリム系の日本在住者や訪日観光客に向けたインバウンド対応コスメの販売などのニーズに対応していく考えで、ブースには海外展開ブランドでハラール認証を取得した自社商品も展示し、ハラール化粧品に関するマーケティングも進めていく。

 また、藤沢工場では、フランスの国際オーガニック認証機関「エコサート」の認証も5年前より取得しており、ハラール認証と合わせて紹介していく。日本ではオーガニック認証取得原料や植物由来原料を配合した自然(派)化粧品は年々増加傾向にあるが、そうした競争の激しい市場環境において、国際水準をクリアした工場の存在は、品質の担保となり、認証取得後、依頼件数は右肩上がりだという。

 数年前からは、サービス拡充を目的に、工場近郊の有機JAS認定の契約農園で有機栽培にも取り組み、栽培するラズベリーやヘチマでは、化粧品原料としての安全性・有効性を見出し、トレーサビリティ原料として使用できる。今後も栽培品種を増やしていくという。

 研究開発分野では、化粧品の新たな効果・効能として標榜できるようになった「抗シワ」に対して、社内の評価試験において抗シワ効果の基準をクリアしたベース処方数を拡充しており、展示会ではその一部を公開。また、新しい乳化技術を用いた処方開発に取り組んできた中で、安定なセラミドの乳化粒子を生成させる「液晶乳化」技術を用いた処方のユニークな特徴を紹介していく。 

 液晶乳化は、水相と油相がミルフィーユのように連続した層(膜)をつくるため、通常の乳化処方よりも水分保持能力が高まる。マイクロスコープによる観察では、粒子径が細かく、均一であることが確認でき、小山茂営業部次長は「従来の乳化処方とのテクスチャーや、肌へのなじみ・浸透力の違いを実際に触れて感じてもらいたい」と展示会を通じて技術力の高さをアピールしていく。そのほか、使用感を追求した「SPF50+・PA++++」値の新サンスクリーン剤も展示される。

 エコサートに続き、ハラール認証を取得し、研究開発分野も、新技術やトレンドを踏まえた処方開発が進展しており、従来のサービスにプラスαの価値を提供できる環境が整ってきた様子だ。

 「今後もオンリーワン的な要素を増やし、開発・提案型のODMスタイルを磨いていく」(小山氏)

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