化粧品・日用品のインバウンド需要、国内市場を席巻

週刊粧業 2015年9月21日号 1ページ

カンタンに言うと

化粧品・日用品のインバウンド需要、国内市場を席巻
 日本政府観光局(JNTO)が9月16日に発表した2015年1~8月の訪日外国人客数は、前年同期比49・1%増の1287万人となった。

 昨年9月単月の訪日外国人客数が109万人で、今年に入ってから1度も100万人を下回った月がないことなどを踏まえると、今年9月の時点で過去最高を記録した昨年の年間訪日外国人客数(1341万人)を更新することが確実な情勢だ。

 今特集では、急増する訪日外国人観光客による「インバウンド消費」の取り込みで先端を行く、化粧品・日用品メーカー9社の売れ筋商品や成功事例などを紹介する。

クチコミで評判が高い一部の
商品がインバウンドの恩恵に

 中国人観光客を中心とする訪日外国人旅行者の増加に伴い、近年のインバウンド消費は拡大の一途を辿っている。

 観光庁が発表した「訪日外国人消費動向調査」によると、2014年の訪日外国人旅行者による消費総額は、前年比43・3%増の2兆305億円で過去最高額となった。

 訪日外国人旅行者が急増している背景には、「ビザ発給要件緩和」「円安」「免税制度改正」「国際線増便」といった様々な要因が挙げられる。

 これを受け、国内では百貨店やドラッグストア、GMSなどの小売業が免税対応店舗を拡大しているほか、旅行会社と提携して外国人団体観光客を店舗へ誘導する施策を打つなど、インバウンド需要の取り込みに向けた動きが活発化している。

 インバウンドビジネスをサポートする専門家によると、「化粧品や日用品は手頃な価格と持ち運びしやすい大きさから、土産品として人気が高い。

 近年は訪日観光客の増加により、購入額は急増しているものの、実際に売れている商品はインターネットや現地SNSのクチコミで評判の高い一部のブランドに限られている」と指摘する。

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