ユーロモニター・インターナショナル(本社=ロンドン)は世界80カ国以上にリサーチャーを配置し、世界各国のさまざまな産業やサービスに関するデータ・分析レポートを提供する国際市場調査のリーディングカンパニーとして知られる。
2016年の国内化粧品・トイレタリー市場の動向について、三谷優衣子リサーチアナリストに話を伺った。
――今年の市場動向を振り返ると。
三谷 主要各社の2015年上期決算を見ると、駆け込みがあった昨年の上期と比べて業績が伸びている企業が多く、今年も引き続きプラスで着地すると見込んでいる。
この好調を牽引している最大の要素は「インバウンド」だ。
今年はすでに訪日外国人観光客数が過去最高を記録した昨年を上回っており、小売店が免税対応を強化していることも相俟って、訪日観光客が買い物しやすい環境が整備されつつある。
また、今年に入ってから大手メーカー各社が50代以上のプレシニア向け製品を相次いで投入しており、購買意欲の高いこの年代の取り込みに力を入れている。
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この記事は週刊粧業 2015年10月26日号 19ページ 掲載
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