剤型の変化を楽しむコスメ、「五感を楽しむ」が美容意識高める

C&T 2015年9月15日号 12ページ

カンタンに言うと

剤型の変化を楽しむコスメ、「五感を楽しむ」が美容意識高める
 年齢によるシワ、シミ、たるみ……といった表現が、化粧品広告・宣伝におけるセオリー・枕詞と化したように、新規原料の開発や技術革新が進む化粧品は、高機能化の道をまっしぐらにひた進んでいる。

 しかしながら女性たちの肌悩みは完全になくなることはなく、悩みや不安はストレスとなり、肌トラブルのスパイラルに陥っているケースもあるのではないだろうか。そうした肌の悩みや不安、美容へのストレスといったマイナスな気持ちを、プラスの気持ちに変えてくれる魔法のような化粧品が今、話題を集めている。

 それが、今回テーマにした「剤型の変化を楽しむコスメ」である。

 「楽しくポジティブな気持ちで化粧品を使ってキレイになりたい」――その思いを、特徴のある剤型に付与した化粧品は、以前から存在し、決して新しい発想ではない。

 「自分色に色づく口紅などは90年代にも一時期流行っていた。業界が長い人間から見れば、昭和の化粧品という印象だ」と語るのは、約30年、化粧品業界に携わり、多数の化粧品メーカー・ブランドのPRを担当してきた女性だ。

 「その分、中高年層には懐かしく感じる。そして、若い世代の子たちにとっては『新しい』と感じるのではないか」

 インターネット上のブログやSNSなど自ら情報を発信できるインフラが整い、その利用がライフワークの一部となった今、「色が変わるなど視覚的な特徴を持ったものや、『楽しい・面白い』といった共感意識を持てるアイテムは話題になりやすく、再び注目を集めている」と考察する。

 そこで今特集では、洗顔・クレンジングから、スキンケア、メークアップ、スペシャルケア用のパックといったカテゴリーから、「変化」を五感で感じられる化粧品を展開するオルビス、ロゼット、クオレ、パース、メディオン・リサーチ・ラボラトリーズの5社に話を聞いた。

 詳細は以下に述べるが、各社はそれぞれ特徴的な剤型を活かして化粧品としての「機能的価値」の実感を高めており、「リピート、またはクチコミにつながりやすい」と声を揃える。その共通の声は、機能的価値の向上と合わせて、「ユーザーにその機能をいかに感じてもらうか」が重要であるかを伝えている。

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