韓国化粧品、新市場創造で市場活性化

週刊粧業 2015年11月30日号 1ページ

カンタンに言うと

韓国化粧品、新市場創造で市場活性化
 韓国化粧品はBBクリームやクッションファンデーション、リップティントなど、新たな世界を自ら切り開いてファンを獲得してきた。これに外資系プレステージブランドや国産ブランドも追随する形で市場を盛り上げている。話題には事欠かない韓国化粧品だが、その瞬発力と持続力をバランスよく発揮できるブランドが日本市場では生き残っていくことになりそうだ。

日本を足がかりに海外進出
課題はスキンケア顧客の育成

 日本輸入化粧品協会がとりまとめた2015年~9月の化粧品輸入実績によると、韓国からの輸入額はメークアップ化粧品類が15億4000万円(同12.4%減)、スキンケア類が55億4000万円(同7.9%増)と、カテゴリーによって明暗が分かれた。

 それでは韓国からみた日本はどのようになっているのだろうか。

 大韓化粧品産業研究院の調査をみると、韓国からの化粧品輸出額は18億7353万ドル(同52・0%増)と大幅に数字を伸ばしている。内訳をみると、1位の中国が5億8170万8000ドル(同93.5%増)、2位の香港が4億1075万2000ドル(同90.4%増)と、ともに倍増しているのに対し、4位である日本は1億4472万7000ドル(同4.2%減)と減速している。

 韓国化粧品を輸入販売している企業でも「韓流ブームの頃はどんな商品でも売れたが、今は落ち着いている。市場は縮小しているが、韓国化粧品が1つのジャンルとして根付いたことは間違いない。今、韓国ブランドが狙っているのは中国。日本で実績をつんで中国に攻め込もうとしている」と分析する。そのような意味では、日本での成功は他国進出における通行手形的役割を果たしていることになる。

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