ポーラ横手社長、「第3世代のコスメ」をテーマに講演

粧業日報 2016年2月1日号 1ページ

カンタンに言うと

ポーラ横手社長、「第3世代のコスメ」をテーマに講演
 2016年1月1日付でポーラ社長に就任した横手喜一氏は、東京ビッグサイトで開催された「第6回化粧品開発展・第4回国際化粧品展」で基調講演を行い、「エイジングケアコスメの進化~第3世代のコスメに向けて・新B.A開発と育成~」をテーマに、従来のエイジングケアコスメの提供価値そのものを一歩前進させる次世代型開発思想と、これからのブランド育成の方向性について持論を展開した。(以下は、横手社長の講演要旨)

「B.A」シリーズの売上げが頭打ち
となる中、次世代のコスメを模索

 「B.A」は、ポーラの最高峰ブランドとして1985年に誕生し、最先端のエイジングケアを追求するという方針のもと、当社の持てる研究技術力、エイジングケア開発力を存分につぎ込んでブランドの育成に取り組んできた。

 ただ近年は、メークラインや姉妹ラインの追加など商材を広げながら何とか現状を維持するなど、シリーズ売上は300億円で頭打ちの状態にあった。顧客が増えず、客単価も増えない中、この状況を何とか打開すべく、シリーズ生誕30周年の2015年に「B.A」の進化・挑戦に取り組んだ。

 「B.A」のリニューアルにあたっては、ポーラの最先端研究技術を取り込んだアンチエイジングに特化したブランドというこれまでの路線、考え方だけで本当に成立し得るのかという視点に今一度立ち返って、研究、企画開発が進められた。

 近代化粧の進化の歴史をみると、20世紀初頭の第1世代には、女性の社会進出が進んでいく中で、「みだしなみ」「保護する」「守る」「補う」という極めてベーシックな化粧が流行した。20世紀末から21世紀初頭には、「修復する」「治す」「効く」などアンチエイジング的なものに進化してきた。

 これを第2世代と位置づけると、この先にある「第3世代のコスメ」というものはどういうものなのか、本日はその仮説について提案したい。

 国内化粧品市場は、人口が減少している中でも美に対する投資は活発化しており、出荷動向は堅調に増加している。それを支え、盛り上げているのは「エイジングケア市場」であり、この市場では全ての価格帯(高価格帯、中価格帯、低価格帯)が堅調に伸びている。

 エイジングケア市場で高価格帯が伸びている背景として、どのような女性たちの意識があるのか、なぜこのような状況になっているのかということを検証していくことはとても重要だ。

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