東洋ビューティ、化粧品OEM/ODMに必要とされる機能高め存在感アップへ

週刊粧業 2016年2月29日号 8ページ

カンタンに言うと

東洋ビューティ、化粧品OEM/ODMに必要とされる機能高め存在感アップへ
 化粧品・医薬部外品の大手OEM/ODMである東洋ビューティは、2015年5月期より新5カ年計画をスタートさせ、今期の売上高は計画以上となる前年比5~6%増を見込んでいる。

 瀧見良平社長に話を伺った。

 ――前5カ年計画から引き続き好調ですが、新5カ年のポイントは。

 瀧見 前5カ年では計画以上の業績を残せたが、実感値として企業の認知度がだいぶ高まってきたことを大きな成果として見ている。

 また、年間生産数量では、当社調べで市場全体の約6%を占めるまでに増加し、それに伴い安全・安心な品質の化粧品を提供するという社会的責任の意識も以前より強まってきたと思う。

 新5カ年計画は、そうした業界内での当社の立ち位置を明確に意識し、次の世代を担う若い社員らを交えて立案した。

 昨年スタートした新5カ年は、次の5カ年で大きく飛躍するための準備期間に位置づけ、化粧品OEM/ODMに必要とされる「信頼」「技術」「満足」の3つを向上させ、業界内での当社の存在感をさらに高めていく。

 具体的には、開発、製造、営業といった各部署で、「コスト」を意識した日々のルーティンワークの見直し・改善を図るとともに、相互連携の強化に取り組んでいる。

 また、成長には継続的な投資策も不可欠な要素である。今後とも生産数量が増えれば、新たな工場も必要になってくる。そのため、利益率の向上も新5カ年の重要なテーマになってくる。

 ――利益改善のポイントと今後の成長戦略についてお聞かせください。

 瀧見 近年の好調はスキンケア分野を中心とした付加価値提案力によるところが大きい。

 特に関東圏では、新規顧客の開拓が進み、売上全体の約7割を占めるほどに成長し、利益面においても前期に続いて今期も改善が図れる見通しだ。

 さらなる付加価値提案の実現に向けて今年1月、東の研究開発拠点である「宇都宮研究所」を宇都宮第2工場から同第1工場へ、従来の約2倍の広さに移転・拡張した。今後は研究員の増員を進めていく。

 長期的には海外での生産拠点化も見据えなければならないが、現時点では、まだ国内で当社がやるべきこと、やらなければならないことがたくさん残されている。

 まずはそれらをしっかりとクリアし、企業体質を強くしていく。
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