ポイントピュール、ダイエットサプリで健食参入、特殊な発酵技術で効果アップ

週刊粧業 2016年4月18日号 27ページ

カンタンに言うと

ポイントピュール、ダイエットサプリで健食参入、特殊な発酵技術で効果アップ
 地元の海洋深層水や植物素材を用いた化粧品OEMを手掛けるポイントピュール(沖縄・久米島)が、新たに健康食品の展開に乗り出している。

 スパやサロンに卸流通している自社ブランド「RyuSpa(琉スパ)」からダイエット系サプリを発売するとともに、関連商材のOEMも強化する。

 同品は、「ギムネマシルベスタ」など8種の県産植物を海草由来の乳酸菌で発酵させて完成させた。

 もともと県産植物には糖分の吸収抑制効果などがあるとされていたが、これに特殊な発酵技術を加えることで「パフォーマンスが一気に向上した」(大道敦社長)。この独自の製造手法は現在、特許を出願中だ。

 具体的には、糖の吸収を抑えるアミラーゼ阻害活性と、脂肪の蓄積を抑制するリパーゼ阻害作用があることを国立東京海洋大学と富山県立大学との共同研究で突き止めた。

 アミラーゼとは唾液などに含まれる酵素で、体内に取り込まれるデンプンを分解してブドウ糖(グルコース)に変化させる機能をもつ。これを阻害できれば、肥満や糖尿病の防止が期待できるというわけだ。

 試験では、ギムネマシルベスタのほかに「ボタンボウフウ」や「レモングラス」などのアミラーゼ阻害作用が発酵後に急激に上昇し、中でもギムネマシルベスタは糖尿病治療薬として処方される「アカルボース」を上回る効果を発揮したことが明らかになった。

 大道社長は、「約1年かけて研究してきた。化粧品との『内外美容』が可能になる」と事業領域の拡大に意欲を見せる。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > ポイントピュール、ダイエットサプリで健食参入、特殊な発酵技術で効果アップ

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop