アサヌマコーポレーション、先の時代を見据え体制強化

週刊粧業 2016年4月18日号 12ページ

カンタンに言うと

アサヌマコーポレーション、先の時代を見据え体制強化
 化粧品の受託製造業を展開しているアサヌマコーポレーションでは、グローバル化を強く推進し、ODM事業の拡大を図っている。麻沼雅海社長に主力製品と会社の方向性について話を伺った。

 ――目周辺アイテムの高い技術力が有名です。

 麻沼 当社はアイライナーやアイブロウなどの技術が世界的に認められており、特に液体のリキッドアイライナーはグローバル企業との取引も多く、主力製品となっている。リキッドアイライナーの容器には中綿式と蛇腹式があり、染料を多く配合する中綿式とは逆に発色性を高める顔料を多く配合できる蛇腹式は、文具メーカーと共同で開発したものだ。今後も、アイライナーをメインとし、ダブルエンドの組合せものなど、進化した製品を開発していきたい。

 また、パウダー関係の提案に注力しつつ、新分野のスキンケアを育成し拡大させていく。

 ――容器の開発にも力を注いでいますね。

 麻沼 バルクに最適な容器とするため、取引先の要望を聞き入れたうえで容器部門が図面を立て、国内外の工場で製造している。容器と中身が噛み合うことで、「造形美」が表現できている。

 また、バルクの開発を行う研究所では、6部門(水性分散・乳化・パウダー・ワックス・ネイル・スキンケア)が研究を行っている。研究員の増加や経年変化などの理由から、今年3月から新研究所の建築を開始し、来年2月に完成予定だ。さらに、天災などへのリスク分散を考慮し、現在相模原に集中している工場設備を別の場所に新しく建てたいと考えている。研究・製造設備を拡充することで、今後も時代に先駆けた画期的な製品を生み出していきたい。

 また、現在特に「営業力」の強化を打ち出している。現場の声を最も理解している営業の意見が発端となってヒット商品が生まれるようなリード役に育てていきたい。

 メーカーが新分野の開発に突き進んでいる中で、その一歩先を行く製品を開発するため、柔軟な考え方で将来を見据えた活動を行っていく。
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