美容業界、サロンの生産性向上に課題

週刊粧業 2016年5月2日号 1ページ

カンタンに言うと

美容業界、サロンの生産性向上に課題
 矢野経済研究所が今年4月に発表した「理美容市場に関する調査(2016年)」によると、2015年度の理美容市場規模は、前年度比0.5%減の2兆1658億円と微減で推移した。このうち、理容市場が前年度比0.5%減の6438億円、美容市場が0.4%減の1兆5220億円となっている。

 美容市場では、来店サイクルの長期化や割引クーポン導入店舗の増加による価格の低下、客単価の低下などが影響し、微減推移となった。

 顧客獲得競争が激化する中で、固定客離れを懸念して施術価格の改訂に踏み切れない店舗も多く、そのため各メーカーは付加価値の高いメニュー・サービスの開発によってサロンの生産性向上を図っている段階だ。

 一方で、ヘアケア・スカルプ系の施術とホームケア店販品の売上げは伸長傾向にある。

サロンの利用総額が縮小傾向
付加価値メニュー提案が必須

 全国理美容製造者協会(NBBA)が発表した「2015年度サロンユーザー調査」(全国の15~69歳までの女性、n数=5500、インターネット調査)によると、最近1年間のヘアサロン平均利用回数は5.6回で、60代では6.9回と特に高くなった。

 最近行った店での利用メニューについては、「カット」(94.4%)に次いで「ヘアカラー」(39.7%)、「トリートメント(有料)」(17.5%)、「ウェーブパーマ」(10.4%)、「ストレートパーマ/縮毛矯正」(7.1%)、「ヘッドスパ(有料)」(4.8%)と続く。

 平均利用総額は6865円で、2014年の7118円からさらに減少。時系列でみると2006年以降で最も低い水準となった。

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