「コト」重視のシニア通販、アマゾンなど通販各社の動きが加速へ

訪販ジャーナル 2016年5月2日号 4ページ

カンタンに言うと

「コト」重視のシニア通販、アマゾンなど通販各社の動きが加速へ
 シニア向け通販市場が活気づいている。若い世代と比べてインターネットの利用率は低いが、支出額は多く旅行や健康食品が人気といった特徴がある。

 今後はネットに身近な世代が順次シニアに移り変わっていくことを考えると、有望なマーケットになることは想像に難くない。

 そうした中、アマゾンは4月にシニア向けの新たなショッピングサイトをオープンした。

 このほかの動きも含め、広告コンプライアンスなどの通販事情に詳しいフィデスの久保京子社長(消費生活アドバイザー)に、シニア通販の最新動向を聞いた。

支出額は50代と並び最多規模
旅行や健康食品などが人気

 ――シニア世代のネット通販の利用状況をどうみていますか。

 久保 総務省の「家計のネットショッピングの実態把握」(2015年)によると、ネットショッピングの利用率は60代が22.1%、70代以上が11.1%で、39歳以下の45.2%などと比べると低いが、利用している世帯の年間平均支出額は約40万円(60代、70代以上)で30~40代を上回り、最多の50代と同水準になっている。

 また、旅行や食料品、家電、保険、健康食品、化粧品などは他の世代より支出額が多い傾向も浮かび上がっている。

 つまり、ユーザー数は少ないものの世帯当たりの購入額は高いといえ、特にアクティブシニア層のネット通販利用率は右肩上がりで伸びていることなどから、今後も市場の拡大が見込まれる。

 企業にとっては、今のうちにシニア層を囲い込む土台を整えておく必要があるだろう。

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