発売31年目のコーセー「雪肌精」、新戦略で次のステージへ

粧業日報 2016年5月12日号 1ページ

カンタンに言うと

発売31年目のコーセー「雪肌精」、新戦略で次のステージへ
さらなる付加価値化に向け
「NPP戦略」を推進

 コーセーの雪肌精は、発売から31年目を迎える化粧品業界でも稀なロングセラーブランドであるため、これまで順風満帆に推移してきたと考えられがちだ。

 しかし、その歴史を紐解いてみると、常に新しいことにチャレンジすることで、数々の危機を乗り越え、徐々に№1美白ブランドとしての地位を確立していったことがよくわかる。

 つまり、「よいところは守りつつ、前例にとらわれないマーケティングで新しい価値をつけ、新しい顧客を獲得してきた」(外尾秀人執行役員兼コンシューマーブランド事業部長、写真からこそ、出荷ベース(国内・海外合算)で300億円を超える規模のブランドに成長してきたといえる。

 コーセーでは、その「雪肌精」で2016年より新戦略をスタートさせた。

 成熟したかに思われた超ロングセラー商品を次の成長ステージへ導く戦略について、発売からの施策を振り返りながら改めて検証してみた。

2015年年間売上は
2011年比で186%に

 「雪肌精」は1985年に効能特化型単品シリーズ「雪肌精」「活肌精」「潤肌精」の1つとして誕生した。他のシリーズが終売していく中、感触のよさと確かな効果感で、地味ながら高いリピート率を誇る商品として育っていった。

 発売から10年ぐらいは宣伝・販促活動を行わなくても一定の売上げが確保できる商材であったため、流通サイドからの評判もよかった。1995年頃からは、次第に伸びゆくドラッグストアの店頭での目玉商品になっていった。

 2000年に入ると、ドラッグストアの成長と歩調を合わせる形で伸びてきた雪肌精の勢いにも陰りが見え始める。

あと73%

粧業日報の有料プラン(制限なし)をご契約の方のみ閲覧可能です

  • PC、スマホからいつでも
  • WEBでかんたん記事検索
  • お手元に届く紙面版も販売
有料プランについてはこちら
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 発売31年目のコーセー「雪肌精」、新戦略で次のステージへ

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop