花王、発汗後に衣類から発生するニオイ成分とその原因菌を解明

粧業日報 2016年6月21日号 4ページ

カンタンに言うと

花王、発汗後に衣類から発生するニオイ成分とその原因菌を解明
 花王は、「清潔」を追求する本質研究に取り組む一環として、汗をかいた後に衣類から発生する汗様のニオイ(着用汗臭)に関して、そのニオイ成分の原因物質と原因菌を解析した結果、汗様臭の不快度の高いニオイ成分として、短鎖・中鎖の複数の脂肪酸に由来することを確認した。また、ニオイ発生の主な原因菌はマイクロコッカス属細菌であり、高い脂肪酸様臭生成能を有することも確認した。

 なお今回の成果は、新しい衣料洗浄技術として2016年1月に改良発売した「アタックNeo抗菌EX Wパワー」に応用されている。

 これまで花王では、「生乾き臭」と呼ばれる雑巾様臭のキー成分が「4-メチル-3-ヘキセン酸」であり、その発生の原因菌はモラクセラ属細菌であることを解明してきたが、洗濯後も気になる衣類のニオイ「汗をかいた後に衣類から発生する汗様のニオイ(着用汗臭)」の発生メカニズムの解明には至っていなかった。

 そこで今回は、この着用汗臭にも「生乾き臭」と同様に微生物が関わっていると考え、ニオイの成分と発生の原因菌について解析。そのニオイの発生メカニズムを解明すべく新たな研究に取り組んだ。

あと61%

続きを読むには無料会員登録が必要です

  • PC、スマホからいつでも
  • WEBでかんたん記事検索
  • 化粧品業界の優良記事を
    お届け
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 花王、発汗後に衣類から発生するニオイ成分とその原因菌を解明

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop