2015年百貨店化粧品売場の最新動向、「インバウンド」が鍵に

C&T 2016年3月15日号 14ページ

カンタンに言うと

2015年百貨店化粧品売場の最新動向、「インバウンド」が鍵に
 2015年の百貨店を語る時、はずせないキーワードはインバウンドである。化粧品売場には連日、多くの訪日観光客が訪れ、ショッピングやカウンセリングを楽しんだ。恩恵を受けたブランドは売上げを大きく伸ばし、化粧品売場全体の数字を押し上げた。

 ただ、他力本願的な恩恵がいつまで続くのかは推測不可能な状況だ。

 インバウンド対応に追われる一方で、日本人の顧客離反防止対策にも対応していく必要がある。

インバウンド消費は予想以上
客層や購入スタイルに変化も

 「免税法改正でインバウンドの恩恵がこれほどまでになるとは思わなかった」という声が、今回の取材では大勢を占めた。

 中には売上げの3~4割をインバウンドで占めるブランドもあるほどだ。その恩恵を大きく受けたのは大都市立地型百貨店の国産ブランドである。やはり、「日本製」「メードインジャパン」の文字は効果的だ。

 その状況を外資系ブランドが手をこまねいているわけではない。円安の影響で外国人旅行者は有利な買い物ができる。自国で愛用しているブランドが日本で安く買えるとなれば、食指が動くはずだ。

 このため、スター製品のインバウンドキットを用意して対応にあたるブランドも出てきた。

 インバウンド対応で一番課題となるのが言葉の壁である。中国語と英語が堪能な美容部員を確保するのは容易ではない。

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