ポーラ化成工業、シワ改善で初の医薬部外品承認取得

粧業日報 2016年7月26日号 1ページ

カンタンに言うと

ポーラ化成工業、シワ改善で初の医薬部外品承認取得
2017年1月に配合商品発売、
初年度売上100億円めざす

 ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業は7月14日、「シワを改善する」効能・効果を有する商品「ポーラ リンクルショットメディカル セラム」(売価は20g1万5000円を想定)が医薬部外品として承認を得たと発表した。

 化粧品では「乾燥による小ジワを目立たなくする」ことを謳った商品が多数存在するが、医薬部外品では「抗シワ効果」が認められた史上初の商品となる。また、2009年6月にシャネルの美白成分が承認されて以降、医薬部外品の新たな有効成分は承認されておらず、実に7年ぶりの承認となった。

 同社は、世界最高峰の研究発表会といわれる「IFSCC大会」において、口頭発表部門で4度の最優秀賞と2度の優秀賞、ポスター発表部門で最優秀賞を1度受賞しているが、医薬部外品の新領域を開拓した画期性から今回の研究成果を「同等ないしはそれ以上」(ポーラ化成工業 三浦卓士社長)と位置づけている。

 着想から15年、医薬部外品の認定審査開始から7年超の歳月を費やし最先端の知見を結集したこの大型アンチエンジング商品を、ハイプレステージのポーラから2017年1月に投入する。

 初年度販売目標については、1998年4月に同じく医薬部外品の承認を得た美白成分「ルシノール」が初年度に100億円規模の売上げを計上したことから、「100億円を目指す」(ポーラ 横手喜一社長)としている。

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