化粧品OEMメーカー各社、オンリーワン訴求で「選ばれるOEM」へ

週刊粧業 2016年9月5日号 1ページ

化粧品OEMメーカー各社、オンリーワン訴求で「選ばれるOEM」へ
 シンクタンクの矢野経済研究所の調査によると、2015年度の国内化粧品受託製造(化粧品OEM)市場は、前年比5.5%増の2403億円(事業者売上ベース)となった。

 市場が伸長した要因として「化粧品ブランドメーカーの製造のアウトソーシングの進行」「訪日外国人客によるインバウンド需要の拡大」「アジア諸国を中心とした日本製化粧品の輸出増加」の3つを挙げ、5年後の20年度市場規模は対15年度比で19.1%増の2861億円と予測する。

 本紙では、先週号(8月29日付)から2週にわたって化粧品OEMビジネスを展開する43社に取材し、直近の業績推移とその分析、さらに今後の展望についてとりまとめた。

インバウンドを起点に追い風強まる
16年も成長基調に

 各社の2015年度業績をみると、最大手の日本コルマーをはじめ100億円以上の大手企業を中心に、前年比2ケタの増収を果たす企業が多かった。その多くが、迎えた16年度もこれまで堅調に推移している。

 好調要因は企業によって異なるものの、その根底には、訪日外国人によるインバウンド需要拡大により、日本製の品質・技術レベルへの注目度が高まったことがある。

 各社の声を拾えば、東洋ビューティは、インバウンド対象ブランドの生産が拡大した既存の化粧品メーカーを中心に「(自社工場で)生産が追いつかない分を委託される案件が増えている」と好調の一因を挙げ、日進化学は「既存取引先からの企画品や販促品の製造依頼が増加している」と話し、パートナー関係が築かれた取引先を中心に受注が増えているとした。

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