資生堂、「グローバルイノベーションセンター」起工式を実施

粧業日報 2016年10月28日号 4ページ

カンタンに言うと

資生堂、「グローバルイノベーションセンター」起工式を実施
 資生堂は10月24日、「グローバルイノベーションセンター」(以下GIC)建設工事を開始するにあたり起工式を「横浜・みなとみらい21地区」で行った。

 GICは将来の成長を支えるための基礎・基盤研究の拠点として重点的に強化するとともに、世界で展開する各地域の研究開発拠点のハブとしての機能を担いつつ、様々な人々との交流の中から新たなイノベーションを創出していくという、これまでにない開かれた研究の形を具現化していく。

 化粧品(ビューティケア)の研究所として単一施設での人員数が世界最大級となるGICは、2018年末に稼働を予定している。

 同社の研究所は今年で、その前身となる試験室開設から100周年を迎え、これまで最新の皮膚科学と処方開発技術に基づく高品質な製品の開発を実現してきたが、昨今、化粧品市場が成熟化・均質化し、競合との競争が激化する中、同社が100年後も輝き続けるためには、多様な知、多様な人との融合による新たな価値創造として「フュージョン&イノベーション」が必要であり、今回、それを具現化する場としてGICを開設するに至った。

 ハード面における新たな環境構築だけでなく、ソフト面である研究員の働き方についても、研究員同士、生活者や外部研究機関、海外のR&D拠点など社内外との知の融合を引き起こすワークスタイルの変革についても様々な取り組みを始めている。その成果は新研究所のオフィスエリア、実験室エリアの内部設計へと反映させ、開所時にはその効果を最大限発揮できる研究体制でスタートする。

 1階は多様な美を生活者とともに創り上げていくフロアで、研究員と交流しながら気軽に化粧品を試せる「ビューティー・バー」、アクティブな美しさを求める生活者が集う「アクティブ・ビューティー・ステーション」、食と美の研究から生まれたメニューを提供する「デリ&カフェ」で構成される。

 2階は「知覚的ひらめき」を促す複合ミュージアム空間で、140年以上の歴史を持つ同社の企業文化に触れるだけでなく、未来に向けた美の可能性の展示スペース、美をテーマにセレクトされた書籍や映像が並ぶライブラリで構成される。

 なお1・2階のオープンコミュニケーションスペースは、プロデュースを小山薫堂氏(オレンジ・アンド・パートナーズ)、デザインを佐藤オオキ氏(nendo)が担当している。

 GIC概要/所在地=横浜市西区高島一丁目2番52ほか10筆(みなとみらい21地区 56-2街区)▽敷地面積=7023㎡▽計画概要=地上16階、地下1階(鉄骨鉄筋コンクリート(CFT)造、延床面積5万8231㎡、建物高さ76.91m)▽総事業費=300~400億円(想定)、うち土地取得費68.3億円
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 資生堂、「グローバルイノベーションセンター」起工式を実施

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop