花王・澤田社長、2016年度のグループの状況について説明

粧業日報 2016年12月1日号 1ページ

カンタンに言うと

花王・澤田社長、2016年度のグループの状況について説明
実質売上高は「K15」の3カ年
平均上回り順調に推移

 花王は11月22日、東日本地区の有力販売店幹部など約400名を招き、「有力販売店懇談会」を開催した。懇談会に先駆けて行われた記者会見で澤田道隆社長は「今年度の市場や花王グループの状況」について説明した。

 続く懇談会では、吉田勝彦専務が「花王のモノづくり・マーケティングの方向性」について、竹内俊昭専務(花王CMK社長)が「価値伝達の進化による売上拡大」「売場生産性の向上」についてそれぞれ語った。

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 懇談会に先駆けて行われた記者会見で澤田道隆社長は「今年度の市場や花王グループの状況」について説明した。(以下は発言要旨)

 個人消費が伸び悩む中、トイレタリー・化粧品市場は堅調に推移している。

 SRI調査(前年同期との比較)をみると、トイレタリーは1~6月が103%、7月が103%、8月が99%、9月が101%、10月が103%となっている。11月も好調に推移しているので、年間では102~103%で着地するとみている。

 化粧品は1~6月は101%、7月が102%、8月が98%、9月が102%、10月が100%で推移しており、年間で前年実績を割ることはないだろう。

 トイレタリー・化粧品市場は、インバウンドを除いても堅調に推移している。多様化するターゲットに価値提案がしっかりできていることに加え、商品の高付加価値化で競い合う状況となっており、各社が総力をあげて自分事化できる価値提案を実践していることが市場拡大の大きな要因だ。

 インバウンド売上げは、提案の質を変えて、いろいろな取り組みを続けていることから、昨年より上回っているものの伸び率が低下してきている。

 花王グループは、一言で言えば順調に推移している。第3四半期が終わった段階で、売上高は1兆551億円で前年同期比0.9%減だが、為替の影響を除く実質で3.6%伸びている。2015年が実質2.9%増、K15の3カ年平均が3.1%増だったので、かなり高い伸びを示しているといえる。また、営業利益、純利益も2ケタ増を記録しており、今のところ非常に順調に推移している。

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