グラセル、事業成長の生命線は新製品を生み続けること

週刊粧業 2017年1月1日号 59ページ

カンタンに言うと

グラセル、事業成長の生命線は新製品を生み続けること
 化粧品容器会社大手のグラセルは、2014年5月に大阪本社を拡大・移転した後、昨年12月までに東京・名古屋・福岡の各支店・営業所を順次、拡張(移転)した。

 地盤を一回り大きく固めた同社の今年の抱負を谷村敏昭社長に伺った。

 ――今年は化粧品容器業界にとってどのような1年になりそうですか。

 谷村 昨年と同様に予測しにくい状況にあるが、ここ数年続く業界全体の急伸の反動が懸念され、私自身は厳しい一年になると見ている。

 しかしながら、私たち容器メーカーの生命線が「新製品を作り続ける」ことに変わりはない。

 スキンケア領域では、様々な商品企画に対応できるラインナップが揃ってきたという実感はあるが、当社が目指しているのは「化粧品の総合容器メーカー」である。目標に向け、今後はメークアップ、トイレタリー向け容器への開発投資をさらに積極化していく。

 ――成長への投資という点では、容器メーカーとして工場を構える「グラセル・タイランド」も進出から3年目を迎えます。

 谷村 成長マーケットである海外に進出するならば、金型から成形、蒸着、塗装、印刷まで一社で一貫生産するメーカー機能が必要だと思っていた。進出後は海外の国際展示会へ出展して企業認知度を高めつつ、日本同様、容器開発への投資を進めている。数年後には、国内容器カタログと比べても見劣りしない程度まで充実させていく計画だ。

 しかしながら、海外事業も最終的に企業を支えるのは「人」である。

 タイ工場の新要員として採用した外国人社員の日本での研修期間ももうすぐ丸3年を迎える。研修を終えた彼らを即戦力に海外事業も大きく成長させていきたい。
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