アサヌマコーポレーション、「画期的な造形美」の実現に向け社内体制を強化

週刊粧業 2017年1月1日号 54ページ

カンタンに言うと

アサヌマコーポレーション、「画期的な造形美」の実現に向け社内体制を強化
 化粧品受託製造業のアサヌマコーポレーションでは、今年3月に新研究所が完成し、4月から稼働を開始する。

 2025年にグループ売上高200億円の達成を掲げる同社の現状と今後の取り組みについて麻沼雅海社長に話を伺った。

 ――昨年は大きく飛躍する年となりました。

 麻沼 2016年6月期は前年比13%増で当社だけで売上高100億円を達成した。

 得意とするアイライナーが牽引役となり、さらにパウダーアイテムも売上を伸ばした。中国の現地法人上海麻沼化粧品有限公司の売上高は20億円ほどになっており、グループで120億円ほどにまで成長している。

 2025年には、日本で150億円、上海で50億円を目標としている。

 上海では2016年11月、既存工場と同規模の新工場を上海麻沼コスメティクス(SAC)の名称で建設するなど、増産体制を整えた。

 日本でも製造工場を拡張していく予定を立てており、目標達成に向けて万全な体制を構築していく。

 ――2016年は、3つの「イノベーション」を掲げ、事業基盤の強化を図りました。

 麻沼 昨年は、従来から掲げてきたプロダクト・プロセスイノベーションに加えてセールスイノベーションを追加し、商品や製造だけでなく、営業活動にも革新を求めた。

 今年もこれらのイノベーションを念頭に置き、活動を行う。

 2016年11月には業務支援ソフトを導入し、タブレット端末やPCを利用して迅速に情報を伝達し共有する体制を整えた。

 各部門がタイムロスなく取り組むことで生産性を向上させられ、開発に時間が生まれる。製品の質を上げて行くことで、一層の競争力強化を図っていきたい。

 こうした社内体制の強化を行いつつ、専門的知識を持つ外部と協力関係を持つことで、より商品開発力を強化している。

 ――外部との連携とは。

 麻沼 例えば、革新的商品を生み出すために重要な研究開発では、研究者が自らの力を充分に発揮できる環境とする必要があるため、専門的知識を持つ方からアドバイスをもらっている。

 また、多くの化粧品は女性向けであるため、世の中の女性がどのような商品を求めているのか、また今、世の中の流行りは何か等の情報を集めてもらい、開発に生かしている。

 こうした活動により、当社が従来から追求している、バルクと容器が一体となり消費者が一目見て欲しいと思える「造形美」を体現した製品を今後も生み出しつつ、よりクオリティを高めた「画期的な造形美」の製品を開発していきたい。
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