伊勢半 澤田社長、世界中の女性に選ばれるセルフメークブランドをめざして

週刊粧業 2017年1月1日号 42ページ

カンタンに言うと

伊勢半 澤田社長、世界中の女性に選ばれるセルフメークブランドをめざして
 昨年を振り返りますと、中国経済の減速、英国のEU離脱問題、米国トランプ大統領誕生の衝撃など、数々の政治経済の不安材料が提起されました。

 ますます不透明感の漂う世界情勢の中にあって、リスク管理を怠ることなく今年度も国内・海外展開における夢や目標の実現に向かって着実に前進していく所存です。

 弊社は昨年の方針として「総力を挙げて商品の『登場感』・『存在感』を高める。――更なる“選択と集中”――」 を掲げ、注力ブランドとして「キスミー フェルム」「kiss」「ヒロインメイク」「ヘビーローテーション」を選定し、全社一丸となった取り組みを行いました。

 地方からの顧客づくりを目的に、2016年度はキスミー フェルムの「きれい応援プロジェクト」を大阪エリアで、続いて、広島・岡山・愛媛を中心とする中国・四国エリアにて実践しました。また、コンセプトやターゲットの大幅な見直しとともに、商品や什器の使用感やプレゼンスを高めた「kiss」のリブランドに伴う一連の施策を実施しました。

 「ヒロインメイク」は、第3のマスカラ(アドバンストフィルム)発売に伴うイベントやSNSを駆使した各種販促施策を実施致しました。注力ブランドの重点施策には、手応えを感じることができ、17年度もこれらの注力ブランドへの新商品導入と販促施策で、顧客拡大とブランド強化に専念します。

 海外事業では、「ヒロインメイク」を中心に主要国で売上が急拡大する中で、主要各国の消費者調査や、代理店・販売店様へのインタビューを行い、商品展開や海外専用商品の企画検討を重ねました。さらに、17年度は「ヒロインメイク」を中心とする海外商品展開において、海外専用商品のSKUを増やし、売上拡大を目指します。

 弊社16年度の下期修正計画策定にあたっては、上方修正を行いましたが、計画は凡そ達成の見込みです。インバウンド需要に一昨年のような勢いは無くなりつつあり、修正計画の達成は簡単ではありませんが、目の前の課題を一つひとつ丁寧に乗り越えていくことこそが肝要と考えます。

 また、昨年発表した中長期計画とともに「伊勢半グループ ブランドコンセプト」を新たに作成しました。この「ブランドコンセプト」を道標に、アジア圏から始まり、世界中の女性に選ばれるセルフメイクブランドへと進化したいと思います。

 その中で私どもは、4つのパーソナリティーを強化して市場に挑戦していきたいと思います。

 「革新的老舗(伝統を大切にしながら、革新に立ち向かう挑戦心)」「ユニークな創造性(まだ世に無いものを生み出す独創性)」「本物を届けるひたむきさ(お客様のための本物志向と誠実で真摯な姿勢)」「小粋な遊び心(型にはまらない洗練された発想)」の4つです。

 前例主義に陥ることなく、常に心を柔軟にし、市場の変化を敏感に受け止め、今まで世の中になかったものを生み出すパワーを強化すること。これは、ものづくりの現場(開発、研究、生産部門)にだけ要求することではなく、ありとあらゆるセクションの担当者が、このことを自部門や自分事に置き換えて変身していきます。

 これから社風もどんどん変化をさせていきたいと思います。そして、常に新鮮でワクワクする提案が出来る企業をめざします。
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