日本コルマー、研究開発者130名体制の業界最大手、女性のリアルな実態に迫りコスメ開発

週刊粧業 2017年1月23日号 3ページ

カンタンに言うと

日本コルマー、研究開発者130名体制の業界最大手、女性のリアルな実態に迫りコスメ開発
 化粧品・医薬部外品OEM/ODMの国内最大手である日本コルマーは、国内5工場・4研究所体制を敷き、スキンケアからメークアップ、ヘア&ボディケアなどあらゆる製品の開発・製造を行っている。年間の新製品開発(処方)数は約1000品目にのぼる。

 1日3品のペースで開発するそのスピード感で化粧品業界に活性化をもたらしている同社は、今回出展する「化粧品開発展2017」において、現代女性に寄り添う化粧品「リアルコスメティクス」をテーマに、最新の開発製品を一堂に展示する。

単品・シリーズ使いでの美肌効果を
検証・測定、綿密な販売戦略に

 4研究所で研究開発者130名体制を敷く同社の研究開発本部では、基礎研究部、商品設計・処方開発部、そしてマーケティング部を設置する。

 マーケティング部は、処方開発出身者で構成され、世界中の新製品情報を収集・精査し、新たな研究開発を進めている。神崎友次会長は、研究開発本部内に置くマーケティング部の存在を、製品開発における自社の強みの一つに位置づける。

 そのマーケティング力を活かした開発製品の精度を高めるべく、近年は製品の信頼・価値につながる「エビデンス」に対して、新たな戦略を打ち出している。

 従来の日本の化粧品は、配合した原料で確認された効能・効果でアプローチするのが一般的だが、同社は「実使用による美肌効果」にこだわり、化粧品本体のエビデンスまで取得し、製品資料として提供している。単品での評価はもちろん、日常的な化粧過程を踏まえ、関連製品やシリーズ使いなど複数製品を使った際のエビデンスのデータ取得にも取り組んでいる。

 「消費者が真に求めているのは、原料レベルの効果ではなく、実際に購入した商品の美肌効果であり、さらに言えば、その商品を加えたスキンケアによる美肌効果アップである。それを示すデータの存在により、消費者の化粧品に対する信頼・価値はグッと高まるはずである。顧客(ブランドメーカー)にとっては、アイテム追加やシリーズ展開などを考える際、綿密に計画や販売戦略を立てることにつなげてもらいたい」(神崎会長)

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